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大激戦必至の王将リーグ、いよいよ開幕! 9月23日▲豊島将之竜王(31)-△広瀬章人八段(34)

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 渡辺明王将(37歳)への挑戦権を獲得するのは誰か?

 9月23日。東京・将棋会館において第71期ALSOK杯王将戦・挑戦者決定リーグ1回戦▲豊島将之竜王(31歳)-△広瀬章人八段(34歳)戦がおこなわれます。

 メンバー7人の誰が挑戦者になっても、誰が陥落しても不思議ではない鬼リーグ。開幕戦から王将戦七番勝負登場経験のある、トップクラス同士の対局となりました。

 リーグは7人総当りで全6回戦。過去40年のデータを見ると、挑戦権獲得者の成績は6勝0敗が6回。5勝1敗が20回。4勝2敗が14回です。

 昨年は豊島竜王と永瀬王座が5勝1敗で並び、永瀬王座がプレーオフを制しました。

 豊島竜王と広瀬八段は今年度、2回対戦しています。

 7月6日のA級順位戦2回戦では広瀬八段先手で角換わり。終盤は互いの玉が中段で接近し合う大熱戦となり、最後は広瀬玉が相手陣に入玉。139手で広瀬八段の勝ちとなりました。A級順位戦は現在3回戦まで終わり、豊島2勝1敗、広瀬1勝2敗です。

 9月4日には将棋日本シリーズ・JTプロ公式戦2回戦で対戦しました。棋譜は公式ページで公開されています。こちらもまた広瀬八段先手で、戦型は角換わり。終盤で豊島竜王が競り勝って、108手で勝利を収めています。

 両者の過去の対戦成績は広瀬10勝、豊島14勝です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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