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ヤンキースは新たな先発投手を手に入れるのか。パクストンが手術を受けて出遅れ

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジェームズ・パクストン(ニューヨーク・ヤンキース)Oct 4, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ジェームズ・パクストン(ニューヨーク・ヤンキース)が、腰の手術を受けた。ヤンキースの発表によると、椎間板切除によって嚢胞を取り除き、メジャーリーグで投げるまでには3~4ヵ月を要するという。シーズン初登板は、5月か6月にずれ込むということだ。パクストンは、ゲリット・コール田中将大ルイス・セベリーノJ.A.ハップとともに、ローテーションを形成する予定だった。

 昨シーズン、セベリーノはスプリング・トレーニング初登板の直前に肩の違和感を訴え、開幕に間に合わなかったのみならず、9月中旬まで離脱した。その穴を埋めたのは、ドミンゴ・ハーマンだ。143.0イニングを投げ、防御率4.03を記録した。

 ただ、ハーマンは恋人に暴力を振るい、今年1月に81試合の出場停止を科された。DVが発覚した9月中旬から制限リストに入っていて、処分はそこまで遡って適用されるが、あと63試合が残っている。復帰できるのは6月上旬。パクストンの方が先に戻ってくるかもしれない。

 パクストンの穴を埋めるため、FAのタイワン・ウォーカーらと契約する可能性もあるが、今のところ、そうした動きはないようだ。チームにいる、ジョーダン・モンゴメリージョナサン・ローアイシーガマイケル・キングルイス・セッサデイビー・ガルシアといったところが候補だろう。

 なかでも、2017年にメジャーデビューしたモンゴメリーは、その年に155.1イニングで防御率3.88を記録している。翌年6月にトミー・ジョン手術を受け、昨年9月にメジャーリーグ復帰を果たした。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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