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洗濯ネットの中はちゃんと洗えてる?間違った使い方3選

平島利恵洗濯研究家

洗濯研究家の平島 利恵です。
多くのご家庭にある洗濯ネットは、デリケートな衣類を洗うときに便利ですよね。
でも、「とりあえず入れる」だけではネットを正しく使えていないんです。洗濯が終わった後、ネットの中で衣類がぐしゃぐしゃになっている方は、間違った使い方をしているかもしれません!

間違い1 たくさん詰め込む

1枚のネットに衣類1枚が基本です
1枚のネットに衣類1枚が基本です

洗濯ネットの中に、複数の衣類をまとめて入れると、しっかり洗うことができず、汚れが残り、シミ黄ばみの原因に…。
さらに、ネットの中で衣類が絡み合うため、せっかくネットに入れたにもかかわらず、衣類に負荷がかかり、毛羽立ちや型崩れなどを起こす可能性があります。

1枚ずつ畳んで入れるのが正解

洗濯ネットの大きさに合うよう衣類を畳み、1枚ずつネットにいれましょう。
その際、カーディガンなどボタンがついているものは閉めてから畳みます。

間違い2 ネットのサイズが大きすぎる

洗い上がりがぐしゃぐしゃになっている方は要注意!
洗い上がりがぐしゃぐしゃになっている方は要注意!

洗濯ネットは、大は小を兼ねません!ネットが大きすぎると、ネットの中で衣類が動き、型崩れの原因に。装飾品がついている衣類だと外れてしまうこともあります。

畳んでぴったり入るサイズを選ぶのが正解

衣類の大きさ・厚みに合わせ、複数のネットを用意しておくと安心です。
クッション性があるネットのほうがより衣類を保護できますが、汚れ落ちも悪くなります。

間違い3 ファスナーが閉まっていない

衣類を傷める恐れもあるので注意しましょう
衣類を傷める恐れもあるので注意しましょう

ファスナーが開いていると、洗濯の際に壊れてしまったり、洋服に引っかかり、生地を傷めてしまう恐れがあります。

ゴム部分にしっかりはめ込むのが正解

洗濯ネットのフチにゴムがついているものは、しっかりゴム部分にファスナーの持ち手を挟むようにしましょう。これにより、破損やほかの衣類を傷つけることを防げます。

洗濯ネット内側の汚れを落とすためのコツ

汚れが気になる部分が表面に来るように畳む

ニオイ・黄ばみが気になるときは裏返す
ニオイ・黄ばみが気になるときは裏返す

洗濯ネットに入れると、汚れ落ちは悪くなります。特に内側に畳まれた部分は、洗浄液にこそ浸かりますが、水流の力で洗うことはできません。汗やニオイが気になる衣類は裏返し、汚れた面が表面になるようにネットに入れましょう。

ニットなども、裏返して入れることで、表面の毛羽立ちを抑えることができます。

洗濯前にシミに洗剤を塗布しておく

すすぎは2回以上に設定しましょう
すすぎは2回以上に設定しましょう

目に見えるシミがついた場合、ネットに入れる前に中性洗剤を塗布し、繊維の奥に洗剤成分を染み込ませておくと、汚れ落ちが良くなります。

大物は丸めて洗濯機に入れる

丸める or 蛇腹折りしてネットに入れます
丸める or 蛇腹折りしてネットに入れます

ラグ・毛布などは大型ネットに入れてから洗濯します。
汚れが気になる場所があれば、洗剤を塗布し、その面が表面に来るようネットに入れましょう。
洗濯の際は必ず「毛布コース」に設定します。通常の洗濯物より多くの水を吸い込む毛布は、標準コースでは洗い・すすぎが不十分になる恐れがあります。

便利な洗濯ネットを正しく活用し、衣類をもっと清潔に綺麗に洗い上げましょう!

洗濯研究家

2004年に武庫川女子大学文学部を卒業し、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC事業を展開。2013~2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置さ洗剤の着想を得て帰国。株式会社Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド"Rinenna"を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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