センターと一塁を守るベリンジャーの再契約とほぼ同時に、この一塁手はカブスに加わる。間が悪かった!?
2月25日、コディ・ベリンジャーとギャレット・クーパーは、どちらも、シカゴ・カブスと契約の合意に達したことが報じられた。
ベリンジャーの再契約については、「選手には失意の3年8000万ドル!? この契約はオプト・アウトが2度。球団は行使されても問題ないのか」で書いた。クーパーは、マイアミ・ヘラルドのクレイグ・ミシュによると、ノン・ロースター・インバイティ(キャンプ招待)つきのマイナーリーグ契約だという。
ベリンジャーは、センターと一塁を守る。クーパーは、外野両翼の経験もあるが、過去2シーズンは、マイアミ・マーリンズとサンディエゴ・パドレスのどちらでも、一塁以外の守備にはついていない。
ベリンジャーのシーズン25本塁打以上は、4度を数える。2017~19年の39本と25本と47本に、2023年の26本だ。昨年、クーパーは、シーズン本塁打の自己最多を更新したものの、それでも、20本には届いていない。シーズン二桁本塁打は、2019年の15本と2023年の17本だ。2019年と2022~23年の3シーズンは、100試合以上に出場している。
ただ、ベリンジャーがカブスに戻るとわかっていても――そういう情報を得ていたのかどうかは不明だが――クーパーは、カブスと契約を交わしていたのではないだろうか。
昨年、ベリンジャーの先発出場は、センターが81試合と一塁が44試合(とDHが3試合)だった。現時点における、一塁手の筆頭候補は、マイケル・ブッシュだろう。1月にロサンゼルス・ドジャースから移籍したブッシュは、2019年のドラフト全体31位だが、まだブレイクはしていない。メジャーリーグでプレーしたのは、昨年の27試合だけ。そのスタッツは、打率.167と出塁率.247、2本塁打に過ぎない。
ベリンジャーとブッシュが左打者であるのに対し、クーパーは右打者だ。ブッシュとのプラトーン要員や対左の代打として、開幕ロースターに入ってもおかしくない。つけ加えると、クーパーの前にマイナーリーグ契約でカブスに加わった、こちらも一塁手のドミニク・スミスは、左打者だ。
なお、カブスのDHは、確定していない。昨年、DHの先発出場は、クリストファー・モレルの59試合が最も多く、あとの9人は20試合以下だった。今年、モレルは、三塁手としての起用が予定されている。
もっとも、こちらの候補には、右打者のパトリック・ウィズダムがいる。ウィズダムは、過去3シーズンとも20本塁打以上。平均112.3試合の出場で、平均25.3本のホームランを打っている。