食欲がないときのちょっとした介護食の裏ワザ
残暑と言うけれど、まだまだ厳しい暑さが続いていますね。
こんなに暑い日が続くと、健康な人でも食欲が落ち気味になりますよね。我が家の介護者2名も少し食欲が落ちている模様。筋力はもちろん、体力が落ちてしまうのでは…と少し心配になります。そこで、今回は私が行っているいつもの食事にプラスして出しているものを簡単にご紹介します。
1.食後のデザートとして、ゼリーやプリン、水ようかんを用意する。
ゼリーやアイス、ジュースなどの冷たくして食べるスイーツは、甘みを感じられるように甘さを強めに作られています。それだけ、糖類が使用されているということになります。なので、普段の食事にプラスするだけで、カロリーアップができます。
ゼリーは原材料は糖類と水でできているので、水分補給も期待できます。
また、プリンになると糖類と卵のたんぱく質がとれるので、カロリーアップとたんぱく質の摂取量がアップされます。水ようかんもあずきに含まれるたんぱく質で100グラムで3グラムほどのたんぱく質がとれます。
2.おやつにアイスを食べる
アイスクリームには乳製品が使用されています。また、砂糖を使用しているので、こちらも糖類、たんぱく質アップに繋がります。冷凍庫に余裕があれば数種類用意しておくと食べる側も「選ぶ楽しみ」もプラスされて、楽しそうに選んで食べています。
3.しょっぱいおやつを用意する
これは食べる人の好みのお菓子、せんべいやポテトチップス、噛む力や嚥下機能に問題がなければナッツ類でもいいと思います。暑くて、汗をかいた分、体が塩分を欲しています。なので、介護する人の好きな塩分のあるお菓子を用意しておくと、食事の時間以外に「ちょっと食べたいかも…」と思ったときにさっと出して食べることができます。
3度の食事でしっかり食べられれば良いのですが、それが難しいときは、10時や3時のおやつとして、または小腹が空いたタイミングで食べたい!と思ったものを食べて頂く方が体力維持のためには良いと思います。もちろん、3食しっかり食べて、ゼリーやプリンを毎食食べてしまっては逆に体重増加になってしまいます。そこは注意して、あくまでも、食欲が落ちてあまり食べられないという時の裏ワザとして使ってみてください。
必死になって食べてもらうより、心にゆとりをもって、食べて頂くことが大事だと思います。
ただし、あまりに食欲が落ちている等心配な点はしっかりと主治医の先生や看護士さんなどの医療関係者にしっかり相談してくださいね。
※食べる方の「かむ力」「飲み込む力」には個人差があります。少しでも不安がある場合は、かかりつけの医師や訪問看護さん、ケアマネージャーさんなど気軽にご相談してくださいね。また、持病をお持ちの方は、たんぱく質の制限や水分制限をされている方もいらっしゃいます。一度、かかりつけの医師や訪問看護さん等医療関係者にご相談してくださいね。