子どもが勉強嫌いから脱出する方法!自分から机に向かうようになるための親の3つの心構えとは?
幼児教育講師のTERUです。
日々の子育て本当にお疲れ様です!
今日は『子どもが宿題をやるための本質的な方法』というテーマでお話しします。
小学生であれば学校の宿題、幼児の子でも習い事の宿題や課題をなかなか自分で取り組めずに苦労されている親御さんへ、子どもが自ら宿題をやるようになるシンプルな1つの方法についてご紹介していきます。
【子どもが宿題をしないのはなぜ?】
私の経験上、お子さんが宿題をしないご家庭の親御さんはダメだとわかっているんだけど、どうしても口出しを多くしてしまって宿題ができなかったときには特に口うるさくしてしまう、そんな傾向があります。
ご相談に来られる親御さんに家での子どもへの声かけの仕方を聞くと、ほとんどの方が宿題をやらなかったときに何とか子どものモチベーションを上げようと色んな言葉がけをしているようでした。
ですが、お子さんに話を聞いてみると「お母さんはいつも宿題をやらないとひどい言葉を言うんだ。だから宿題は大っ嫌いなんだ!」と教えてくれます。
「どんな言葉?」と聞くと
・「どうせやらないんでしょ?」
・「宿題やらないと勉強についていけなくなるわよ」
・「ダラダラしてないで早くやりなさい!」
きっと親御さんはお子さんを奮起させようとして良かれと言っているとは思うのですが、子どもにとってはマイナスな言葉に聞こえてしまっているようです。
【宿題を進んでやるようになるには】
では、どうしたら良いのでしょうか?
私はそのようなご家庭にはシンプルな提案をさせてもらっています。
・子ども自身に手帳やカレンダーなどで、宿題をやった日にはチェックをつけさせる
・宿題をやれなかった日には、注意したりせず黙っていること
・宿題をちゃんとやった日には「頑張ったね!」と認めること
・それ以上は何も口出ししない
このように宿題ができたら認める声かけをし、できなかったら何も言わないということを継続してもらいます。
一定期間経つと次第に多くの子どもが以前と比べ自分から宿題をやるようになります。
大切な本質
「たったこれだけで?」と思うかもしれませんが、この取り組みで『マイナスな言葉を子どもに言わなくなる』『肯定的なことだけを言葉にする』という状況が生まれます。
これにより、子どものやる気を失わせる原因を無くすことができ、宿題やってみようかなという前向きな気持になれたのだと思います。
今回の『宿題に口を出さない』という取り組みの本質は「宿題をやりなさい」と口出しをしないということではなく、親子の良いコミュニケーションを増やし、信頼関係を作るということろにあります。
子どもは何歳になっても、お父さんお母さんに認められたいし、褒められたいものです。宿題であろうが何だろうが、そのシンプルなルールは変わりません。
これを間違えてただ「宿題をやりなさい」を禁句にしているだけでは、なかなか結果は見えてこないと思いますし、親もイライラするだけになりかねません。
ですので取り組む際には、この本質を大切にしていただけると嬉しいです。
【3つの心構え】
とはいえこれを実践するのはすごく勇気がいることですよね。「宿題やらない子に何も言わないで本当にやるようになるの?」と不安に思う方も多いかもしれません。
なので、この方法を実践するときの助けになるように3つの心構えをお伝えしておきます。
①子どもを信じること
おそらく宿題をやらない子に声をかけなかったら、最初のうちは全くやらないと思います。
ですが、そのうち何かをきっかけでやろうと思う日がきます。その時まで信じて待ちましょう。
一度これをやろうと決意したら、口を出した瞬間に負けです。そこまで待った皆さんの努力が吹き飛んでしまいます。
ですから、子どもが宿題をやって「頑張ったね!」と言えるその日まで信じて、口出ししたくなる気持ちをグッと我慢してみてくださいね。
②子どもを否定せず話を聞いてあげること
私の経験上「宿題やりなさい!」と言われまくっていて親子関係がギクシャクしているようなご家庭の子どもは「親は口を開けば宿題をやりなさいしか言わない」くらいのイメージを持ってしまっているため、まずはそれを払拭してあげることがとても大切です。
そのためには、まず親が子どもに指示命令をするような言葉をかけるよりも、子どもの話を聞いてあげる。そんな時間を増やしていくと良いですね。
そのような状態の子どもは「親は話を聞いてくれない」と思っていることも多いので、話を聞いてくれるだけで「あれ?」と違和感を覚えます。
そしてさらに日々話をきちんと聞いてあげ、その違和感を越えて「パパママは僕の話を聞いてくれる!」と思えるようになったら、そこから親子の信頼関係が変わってきます。
そんな期間を経て、子どもが宿題をやった日に「宿題頑張ったね」と伝えると、伝わり方が全然違ってきます。
私たち大人もそうですが、日頃からちゃんと話を聞いてくれて自分のことを理解してくれている人から「頑張ったね」と言われるのと、話を聞いてもくれない人からチェックリストだけ見て「頑張ったね」と言われるの。どちらが嬉しいでしょうか?どう考えても前者ですよね。それは親子でも一緒です。
③継続できると思わないこと
これも親としては葛藤ですよね。
子どもが一度自発的にやったからといってそれが継続することは期待しない方が賢明です。
一度やったらまたやらなくなって、やったらまたやらなくなって・・・その繰り返しです。その繰り返しを当然と考えて、落ち着いてどんと構えている。そんな姿勢でいる必要があります。
宿題は当然やらなくてはいけないものですが、大人だってやる気が出ない日もありますし、何か1つのことを継続するのって難しいですよね。
ですから宿題をやる習慣がない子にとって、毎日宿題をやるということは並大抵のことではないです。
そんな中で、できたときにしっかりと認めてもらえる。できない時は信じて見守ってくれる。それが継続する最大のパワーになっていきます。
いかがでしたでしょうか?
もちろん全ての子ができるようになるわけではないですし、そもそも子育てにおいて100%こうなるなんて方法はありません。
この方法が全てではありませんが、もう打つ手がなくなってしまっている!という方は選択肢の1つとして一度試していただけたら嬉しいです。
皆さんの子育てを応援しています!