大型補強の一方で監督は未定。エンジェルスの前GMと前監督が再びタッグを組む!?
ニューヨーク・メッツは、FA市場に出ていた3人の野手、スターリング・マーテイ、マーク・キャナ、エデュアルド・エスコバーと、それぞれ、4年7800万ドル、2年2650万ドル、2年2000万ドルの契約を交わしたのに続き、先発投手のマックス・シャーザーを3年1億3000万ドルで迎え入れた。だが、来シーズンの監督は、決まっていない。
SNY(スポーツネット・ニューヨーク)のアンディ・マルティノによると、現時点で候補に挙がっているのは、ジョー・エスパーダ、バック・ショーウォルター、マット・クアトラーロ、ドン・ケリー、ブラッド・オースマスに、カーティス・グランダーソンだという。この6人のうち、3人は現職のベンチ・コーチだ。エスパーダはヒューストン・アストロズ、クアトラーロはタンパベイ・レイズ、ケリーはピッツバーグ・パイレーツに在籍している。ショーウォルターとオースマスはメジャーリーグの他チームで監督を経験していて、グランダーソンは選手時代にメッツでプレーした。
面談はまだ始まっていないらしく、他にも、候補は出てくるかもしれない。だが、オースマスが就任すれば、エンジェルスでGMと監督だった2人が、再びタッグを組むことになる。メッツのGMは、昨年9月までエンジェルスでGMを務めていたビリー・エプラーだ。大谷翔平がエンジェルスに入団した時も、エプラーがGMだった。先月、エプラーはメッツのGMに就任した。オースマスは、2014~17年のデトロイト・タイガースに続き、2019年にエンジェルスで采配を振った。彼らは、エンジェルスの元GMと元監督ではなく、前GMと前監督だ。
一方、偶然ながら、今オフにエンジェルスが契約した投手のうち、ノア・シンダーガードとエアロン・ループ――1年2100万ドルと2年1700万ドル――は、メッツからFAになった。こちらは、チームメイトとして再びプレーする。もっとも、ループがメッツに在籍したのは、今シーズンだけ。シンダーガードの登板は、シーズン終盤の2試合しかなかった。ループは65試合で投げたが、シンダーガードの登板日とは重なっていない。
今のところ、メッツとエンジェルスは、6月10日~12日にアナハイムで3試合を行う予定になっている。
メッツの補強については、こちらで書いた。