小田急江ノ島線「湘南台駅」から徒歩5分。「湘南台ウエストプラザ2番地」の「ビッグパワー湘南台」というスーパーの中に、鮮魚店があるのをご存じですか？

路面から地下に降りていくスーパーの入り口を進み、さらにその一番奥に位置するお店のため、道路沿いからは店内のようすが一切見えず...。地元住民でもなかなか気づかない”姿なき謎の魚屋”です。

今回は、そんな謎多き鮮魚店『魚喜（うおき）湘南台店』に迫ります。※記事内の価格は取材時のものです（全て時価）。

広いフロアの一角に、丸もの・切り身・刺身・惣菜など多彩な商品を並べる、いわば大型鮮魚店の『魚喜 湘南台店』。

雰囲気や話し方が、元大相撲力士「舞の海」さんにそっくりな店長・岩本さんにいろいろとお聞きしました（そっくりなんですよ、ホントに。笑）。

藤沢市に本社を置き、魚介類小売り事業、寿司・惣菜販売事業、回転寿司・レストラン経営事業など、幅広い事業を手掛ける「株式会社 魚喜」が運営する鮮魚店『魚喜 湘南台店』。

洗練された都会的な鮮魚小売専門店として、お客さんに「魚を買う楽しさ」や「商品数・鮮度・価格」のサービスを提供しています。

扱う商品は、長年培った自社のネットワークを活かして市場から直接仕入れたもの。

取材日は小田原から届いた「産地直送便」が特売に。それも…

その日の朝に水揚げされた「平子イワシ（1尾54円）」「天然もの真鯛切身（539円）」「天ぷら・フライ用下処理済みアジ（4尾216円）」など、いかにも美味しそうな魚が良心価格でずらり。

「産地直送便」コーナーの後ろには、岩本さんおすすめの刺身「海鮮市場盛（1パック971円）」がびっしりと積まれていました。

「特売品情報は、チラシやお店の公式 Instagram（外部リンク）で発信しています。ぜひフォローしてチェックしてくださいね！」と岩本さん。

特に毎月15日は「魚喜の日」とのことで「超目玉商品」が顔をそろえるそう。前回の「魚喜の日」には、本マグロ入りのお寿司を1パック500円で販売。お客さんが押し寄せ、午前中に100パック以上が完売してしまったのだとか…。

しかし「魚喜の日」でなくとも、魚喜指定米「てんたかく」を使用した『魚喜』のお寿司は断トツ人気と話す岩本さん。（まぁ...魚屋だからね）と思いつつ惣菜コーナーをのぞきこんだ筆者でしたが、そこで“真の『魚喜』の面白さ”を知ることとなります。

まずは「絶品！天然ぶり丼（755円）」。

先述した通り、ひと切れが大きい同店のネタ。「絶品！天然ぶり丼」には「切り方の異なる刺身」が入っており、食べる人が食感の違いを楽しめる工夫も施されています（添えられたレモンも嬉しい）。

続いて、広報担当者が「これ…いつからゴレンジャーになったんだ？」とつぶやく謎のいなり寿司「いなり寿司ゴレンジャーセット（431円）」（謎は解明せず...）。

さらに謎は深まります。こちらは「よっちゃん！！にぎり（431円）」。（よっちゃんって誰？）

「『よっちゃん』とは先代の社長『よしふみ』からついた商品名です」と福田さん。「よっちゃん」の好きなネタを詰めた「魚喜愛」あふれる商品なのだとか。藤沢市の「よっちゃん」を名乗るみなさん、ぜひご賞味を。

ほかにも…

もはや包み込むのは不可能なほどご飯が詰め込まれた「五目いなり」、「まんが日本昔ばなし」に出てきそうなサイズ感の「おにぎり」、ご奉仕過ぎるはみ出し「鉄火巻き」など、謎と笑いのエッセンスが満載の惣菜たち。面白いでしょう？この鮮魚店。笑

しかし、驚くのはまだ早い。

写真手前に写る丼にご注目。なんだかサイズ感がおかしい気がしませんか？一般的な丼と並べてみましょう。

もはや「小錦」と「舞の海」。

「舞の海」改め、岩本店長に持ってもらうと…

小ぶりなバケツサイズ。

大盛り・特盛り・デラ盛りを超えた「MEGA（メガ）海鮮丼（約3～4人前／2,139円）」。MEGAですMEGA。

新鮮なネタをこれでもかと詰め込んだ「魚屋だからできる特価丼」だそうで、出せば必ず売れてしまうとのこと。持ち上げるとキロ単位の重み。ここまでくるとあっぱれ『魚喜』です。※ちなみにフロア内の別の惣菜コーナーにも「MEGA丼」が隠れています。ぜひ探してみましょう。

今回の取材を通し、無限のポテンシャルを秘めた”姿なき謎の魚屋”『魚喜 湘南台店』は、「鮮度抜群の魚とユーモアの宝庫」であることが判明しました。こんなにも消費者をワクワクさせる「エンタメ鮮魚店」はそうないと思います。

最後に大事なことをもう一度お伝えします。毎月15日は「魚喜の日」です。さらにお得な商品が複数並びますので、カレンダーにマークし、万障お繰り合わせの上ご来店くださいませ！（来週の水曜日ですよっ！）