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「連休明け憂鬱」を乗り越えるために、初日はいつもより30分前に出勤しよう!

横山信弘経営コラムニスト
(ペイレスイメージズ/アフロ)

■ 9日間の「時間感覚」を取り戻す

いよいよ今年のゴールデンウイーク(4月29日~5月7日)も残すところ後1日となりました。今年は曜日に恵まれたこともあり、9連休だった方も多いのではないでしょうか。天候に恵まれたこともあり、熊本などの被災地を含め、各行楽地への人手も総じて盛況であったようです。

さて9日間も仕事を離れると、復帰したときにすぐ感覚が戻らないことがあります。運動と同じで、しばらく走っていない人が突然トップスピードで走りはじめると足を痛めてしまいます。だから注意が必要ですね。

気をつけたいのは「時間感覚」と言えるでしょう。よほどスケジュールに追われた過ごし方をしていない限り、休みの日は「時間」を意識する量が極端に減ります。5分で何ができるか、15分であの作業を終わらせよう、という「時間感覚」が減退してしまうのです。1日や2日間ならともかく、7日間も9日間も、ずっと「締め切り」や「期限」を意識しない日常を過ごしていると、「時間感覚」を戻すのに苦労します。

「生活のリズム」がおかしくなっても構わないのです。いつもより遅く起床しようが、昼に寝ていようが、夜遅くまで遊んでいても問題ありません。大切なのは一定の区切られた時間の中で計画的に活動しているか、ということです。もし9日間も計画性のない日々を過ごしていたら、連休最後の日ぐらいはがんばって1日のスケジュールを立て、その通りに活動してみましょう。連休明けに仕事へ行きたくないという感情「連休明け憂鬱」から逃れるためのリハビリです。

■ 大事なのは「連休明け初日」の朝

そして連休明け初日は、普段より「30分」は早く出勤しましょう。できるなら「1時間」早くてもいいと思います。

人間は無意識のうちに、近くにいる人の思考をモデリングしてしまうもの。周囲にいる人に影響を受けてしまうものです。これを「感化」と呼びます。もしも初日から満員電車に乗り、しかもぎゅうぎゅう詰めになった車中に「連休明け憂鬱」状態の人ばかりがいたら、確実にその思考が伝染します。あなたも憂鬱な気分になる可能性が高まるのです。

自分の責任ならともかく、まるで知らない他人の膨大な「憂鬱気分」を拾って初日から出社しないように心掛けます。何事も最初が肝心。楽しかった連休が終わってしまうのは残念です。しかし気持ちを切り替えるために、連休明け初日はせめて「30分」早く出勤してみてはいかがでしょうか。

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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