イラン核交渉とウクライナ危機(2)
もし交渉が妥結するとすれば、さらに大きな役割をロシアが果たすことになる。2015年の合意の際にもロシアは重要であった。この合意ではイランはウランの濃縮は認められたものの、その濃度や量に関しては厳しい制限を課された。たとえば濃度は3.67パーセントを上限としている。これは、原子力発電の燃料としては十分な濃度だが、核兵器の製造に必要な90パーセント程度からは遠い数値である。また量的には300キログラムまでの濃縮ウランの保有を合意はイランに許している。
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