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藤居本家が営む贅沢な一軒[かくれ蔵 藤居]。大正時代の酒蔵を改装した空間で夏の味覚を堪能【愛荘町】

FUJICOCHEKiPON編集長(近江八幡市・東近江市)

CHEKiPON編集部FUJICOです。先日、自分へのご褒美として[かくれ蔵 藤居]へ行ってきました。

[かくれ蔵 藤居]は、「旭日」「琵琶の舞」といった銘柄で知られる蔵元 藤居本家が、大正時代の酒蔵の一部をリノベーショした隠れ家のような食事処です。

店内には酒蔵らしく、実際に使用していた酒樽をアレンジしたテーブル席も用意されています。積み重ねた歴史の面影を残しつつ洗練された雰囲気に仕立てられた空間で、素材の美味しさを活かした季節の料理を味わうことができますよ。

滋賀が誇る旬の食材がふんだんな昼の御膳

食事に訪れたのは7月下旬。お昼の御膳でいただいたのは、近江牛のローストビーフを筆頭に、涼を感じる夏らしい逸品ばかり。季節や仕入れによって内容が異なるので、予約した段階からどんなお料理を楽しませてもらえるのかワクワクしておりました。

【昼限定】糀蓋ご膳 〜近江牛のローストビーフ4,400円 ※3日前までに要予約
【昼限定】糀蓋ご膳 〜近江牛のローストビーフ4,400円 ※3日前までに要予約

お昼限定の御膳には、ツヤツヤと輝くご飯と粕汁もついています。個人的に、もうとにかく、普通に粕汁が大好きなんですが…ここは酒蔵。杜氏さんが丁寧に作り上げる日本酒の酒粕が使用されているとあって、楽しみしかありませんでした。

…と言いつつ、まずはお料理からご紹介しましょう。

しっとりと柔らかく、それでいて肉の旨みがしっかりと感じられる「近江牛のローストビーフ」。さっぱりとしたジュレが、お肉の甘さを際立たせていました。

この日のお造りは「カツオのタタキ」。藁焼きの香ばしさがたまらない美味しさで…いつもならミョウガや大葉といった薬味もお造りと一緒にたっぷりと頬張るものですが、今回に関してはタタキの香ばしさを消したくなく、一緒にいただくか迷うほどでした。それほどまでに、風味が良かったんです。

そして焼き物は「ビワマスの西京焼き」。元々しっかりとした食感のビワマスに白味噌の甘みが加わって、コクのあるふくよかな味わいに。ホロホロと身がほぐれる焼き加減も絶妙でした。

さらに夏らしさ満点のハモ。新鮮なトマトとオクラ、お出汁のジュレを一緒にいただきました。鮮やかで涼しげな見た目、ハモの食感が記憶に残る一品でした。

また一緒にいただくふっくらと炊き上がったご飯と、大吟醸酒粕を使ったまろやかでコクのある粕汁も本当に美味しかったです。至福のひとときを堪能できました。

最後に、御膳のデザートは口どけが良く上品な味わいの抹茶わらび餅。ぷるんぷるん。もう本当に感動です…。

日本酒を使ったハイボールや自家製ドリンクも

余談ですが、別でオーダーした自家製ジンジャーエールもとても美味しかったです。生姜の風味が活かされた、辛口のシロップがさっぱりとしていて夏にぴったり。お造りなどの生魚をいただいた後にも良く合いましたよ。

自家製ジンジャエール550円
自家製ジンジャエール550円

他にも、滋賀県産の梅でつくる「自家製 梅ソーダ」550円もあるそうです。

また、日本酒ハイボールもかなり気になるラインナップだったので、次に来るときにはぜひ味わいたいですー。もちろん日本酒も。

憧れだった一軒へうかがうことができ本当に幸せでした。洗練された空間と優美なお料理、とっておきを楽しみにぜひ足を運んでみてください。

かくれ蔵 藤居
0749-42-3048
愛知郡愛荘町長野601
昼/12:00~14:00(予約のみ)
夜/月〜木曜・日曜は17:00~20:00、金・土曜 17:00~22:00

CHEKiPON編集長(近江八幡市・東近江市)

CHEKiPON(チェキポン)編集&ライター。西の湖の畔に住み、珈琲と日本酒を愛する仕事人間です。歴史情緒あふれる八幡堀周辺、ヴォーリズ建築、古民家カフェなどが点在する近江八幡。おしゃれで美味しいグルメスポットが豊富な東近江。ほか、湖東の魅力をたくさんの人に届けたいですー。

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