【泉南市】世界中でイギリスとココだけ! 約3000本の薔薇が咲きほこる 癒しの庭は今が見頃です。
泉南市農業公園「花咲きファーム」にあるイングリッシュローズガーデンでは、2022年5月9日(月)~5月29日(日) まで 『春のローズフェスティバル』が開催されています。
世界中の薔薇愛好家から圧倒的な支持を得ているデビッド・オースチン・ロージズ社のイングリッシュローズガーデンが見頃をむかえ、その素晴らしい花姿を一目見ようと、たくさんの来訪者で賑わっています。
取材日の2022年5月14日(土)はあいにくの雨でしたが、鮮やかなバラの花色で埋め尽くされたガーデンは、それを忘れてしまうほど優雅で華やかな香りに包まれていました。
なだらかな丘陵の2000坪を超える広い敷地には約3000本のイングリッシュローズが咲きほこっています。密度の高いバラのアーチは、目を癒し、香りを纏う至福のトンネル。通りぬけた人たちは、夢のような“バラ色体験” に歓喜の声をあげていました。
オベリクスに絡まる優雅なバラの花姿は、凛とした佇まいがかっこいい。
花付きもよく、遠めからの景色も圧巻です。
池の周りのガーデンは、NHKの一般公募で入選された方々がデザインされたそうです。お庭造りの参考にしてみてはいかがでしょうか?
ガーデンで咲く約120種のバラは、さまざまな設えのおかげでとても表情が豊かです。
ベンチの周りのバラは、まるで座る人のもり立て役をしてくれているかのよう♪
カップルにも◎
敷地を流れる清流に沿って咲きほこるバラ。ココは最高にフォトジェニックな場所。
そう、川面に映るバラのリフレクションが楽しめるんです!
この日もたくさんの方が、カメラを携えて観賞されていました。アングルによっていろんな表情を見せてくれるバラの撮影は、カメラマンの腕のみせどころです。
取材をして気がついたのですが、雨の日のバラも素敵! 山の緑もそうですが、水分を含んで色濃くなった花にかすみがかった空気をまとった姿は、写真にするととても幻想的。レンズについた水滴も意外な効果をもたらしてくれますよ。(スマホでも◎)
イギリスのバラ育種会社『デビッド・オースチン・ロージズ』が運営するこのガーデンは、2012年にオープン。同社の直営ガーデンは、イギリス以外ではなんとココ泉南市だけ。
10年目を迎え、「日本の育ち方」が少しずつ掴めてきたと、デビッド・オースチン・ロージズ株式会社 ゼネラルマネージャー シャープルズ・ロバート氏は話されます。
「イギリスで育種をしても、日本の風土に合っているかどうかは、育ててみないと分からない。カミキリムシには頭を悩ませていますね。周りが山に囲まれている環境のため、虫には勝てないんです」
カミキリムシによる被害について調べてみると、カミキリムシの幼虫“テッポウムシ”が幹の中を食害し、株がダメージを受けてしまうそうです。幹の中を食害するため外からはその姿が確認できず、被害を未然に防ぐことが難しいとのこと。
「イギリスにカミキリムシはいませんから 笑」とシャープルズ・ロバート氏は苦笑いされます。
さまざまな苦労を経て、わたしたちの町の“春と秋”に素敵な景色を届けてくださっていたんですね。感謝の想いでいっぱいです。
隣接するプランツセンターでは、イングリッシュローズの苗を購入することができます。シャープルズ・ロバート氏に初心者でも育てやすい “おススメの品種” を聞いてみました。
『サイラス・マーナー』鉢苗(5750円)
爽やかなやわらかいピンクの品種で、病気に強く、よく返り咲くそうです。
『ユーステイシア・ヴァイ』鉢苗(5750円)
ソフトなアプリコットピンクの花の色は咲き進むにつれ淡くなり、とても愛らしい品種。病気に強く、豊かに香るそうです。
『ガブリエル・オーク』鉢苗(5750円)
たくさんの花弁でロゼット咲きになり、勢い旺盛な優れた品種。強く豊かに香り、よく返り咲くそうです。
ご紹介した品種は、ここ3~4年くらいのもの。昔の品種に比べて、最近の品種は病気にも強く、育てやすいとのこと。
シャープルズ・ロバート氏によると、バラを育てることは、決して難しくはないそうです。冬に剪定をし、水をあげすぎないことがポイントだとか。大きめの鉢を選ぶことも重要で、15ℓや35ℓの鉢なら、10年は楽しめるというから驚きです。
プランツセンターでは、バラ専用の土や肥料を購入することもできます。購入時に育て方のアドバイスやガイドブックももらえるから安心です。
また、地植えか15ℓ以上の鉢に植えて、1年以内に枯れてしまった場合、改善のアドバイスや、苗の交換もしていただけるそうです。(35ℓ苗鉢を購入の際の補償は、6ℓの同品種の苗鉢)
苗の品質に自信があるからこそできるサービスだと感じました。
プランツセンター内のショップでは、デビッド・オースチン・ロージズのオリジナルグッズやイギリス直輸入のローズグッズ、園芸用品などを購入することができます。
イギリスで品薄状態のイングリッシュローズシリーズは、現在は店頭在庫のみ。
『ジュビリーローズ ハンドクリーム』(1600円)
『ハウスオブローゼ』が、デビッド・オースチン・ロージズ社の “ジュビリー・セレブレーション” をイメージした香りのボディケアシリーズ『ジュビリーローズ』も人気です。
ショップ前に、“ジュビリー・セレブレーション” が咲いていますので要チェックですよ。
春のローズフェスティバルが開催される5月14日(土)~5月29日(日)の土・日曜日(限定)は、泉南市農業公園「花咲きファーム」内の駐車場の混雑が予想されるため、泉南市役所内に無料臨時駐車場が開設され、シャトルバスが運行します。
詳しくは泉南市HP 農業公園「花咲きファーム」アクセスマップ(外部リンク)よりご確認ください。
全国にたくさんのバラ園がありますが、イングリッシュローズをこれだけ種類豊富に見られるガーデンはほかにはないそうです。
デビッド・オースチン・ロージズ社のイングリッシュローズガーデンのバラは今が見頃。癒しの庭を堪能しに、みなさんもぜひお出かけくださいね。
【基本情報】
『春のローズフェスティバル』2022年5月9日(月)~5月29日(日)(入場無料)
スポット名:デビッド・オースチン・イングリッシュローズガーデン
住所:〒590-0524泉南市幡代2001番地 花咲ファーム
Tel:072-480-0031
営業時間:9:00-17:00 (春のローズフェスティバル期間中は無休)
駐車場:あり(無料) 団体バスは要事前予約
詳細につきましては、恋するせんなん公式HP(外部リンク)または、デビッド・オースチン・ロージズ公式HP(外部リンク)/左記公式HP内ガーデンプランツセンターページ(外部リンク)よりご確認ください。
*記事中の金額はすべて税込表示です。
取材協力 デビッド・オースチン・ロージズ株式会社 ゼネラルマネージャー
シャープルズ・ロバート氏
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