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阪神の佐藤輝明より若いこの選手も、パワーを発揮中。オープン戦4本塁打は佐藤に次ぐ2位タイ

宇根夏樹ベースボール・ライター
いよいよ、開幕まで1週間(写真:アフロ)

 佐藤輝明(阪神タイガース)は、ここまで6本のホームランを打っている。この本数は、どの選手よりも多い。ただ、オープン戦でパワーを発揮している若手は、佐藤だけではない。濱田太貴(東京ヤクルトスワローズ)は4本塁打。ジェフリー・マルテ(阪神)と並び、佐藤に次ぐ。

 佐藤と濱田を比べると、プロ入りは濱田が2年早いが、現在22歳の佐藤に対し、濱田は20歳だ(マルテは29歳)。

 濱田は、長打7本も2位タイに位置する。トップの佐野皓大(オリックス・バファローズ)よりも1本少ないだけで、こちらは、佐藤と辰己涼介(東北楽天ゴールデンイーグルス)の2人と並んでいる。この4人の長打の内訳は、それぞれ、佐野が二塁打6本とホームラン2本、濱田が二塁打2本と三塁打1本とホームラン4本、佐藤が二塁打1本とホームラン6本、辰己は二塁打6本と三塁打1本だ。

 また、オープン戦はサンプル数としては少ない上、打点は走者の数にも左右されるスタッツだが、濱田は全選手最多の11打点を挙げている。佐藤は3位の9打点。2人の間の2位には、10打点の山川穂高(埼玉西武ライオンズ)がいる。

 昨シーズン、濱田は33試合に出場して3本のホームランを打った他、二軍の58試合で11本塁打を記録した。後者は、イースタン・リーグの5位タイ(トップと2本差)だ。今年のオープン戦は、ここまでの29打席で四球ゼロながら、過去2シーズンの二軍における四球率は、7.8%→9.3%と上昇。その一方で、三振率は25.5%→21.5%と下がっている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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