埼玉県内で「ソッカン」マンションが続出。23区内並価格でも売れる3つの理由
埼玉県内で、「即日完売」を記録するマンションが続出している。
今年2月から販売がはじまった「ザ・パークハウス川越タワー」で、第1期1次から3次までの販売で全173戸のうち98戸が即日完売。5月のゴールデンウィークには「プラウドシティ武蔵浦和ステーションアリーナ」で第1期として販売された112戸のうち111戸に購入申込みが入り、ほぼ即日完売。さらに、6月24日まで第1期1次の販売が行われた「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」(冒頭の写真は、同マンションのモデルルーム)では、第1期1次159戸が平均1.7倍、最高15倍で即日完売した。
不動産業界で「ソッカン」と略される即日完売が埼玉県内で続出しているのだ。しかも、その価格水準は決して安くない。東京23区内で山手線外側エリアと遜色ない水準だ。にも関わらず、ソッカンするマンションが埼玉県に続出する理由は何か。
真相を探るため、埼玉県で現地取材を実行した。
3マンションに共通する、わかりやすい要素
今年、埼玉県内で発売され、即日完売やほぼ即日完売を記録した3つのマンションには、いくつかの共通点がある。
まず、駅に近く、戸数規模が大きいことだ。
「ザ・パークハウス川越タワー」は東武東上線・JR川越線川越駅から徒歩1分で全173戸。
「プラウドシティ武蔵浦和ステーションアリーナ」はJR埼京線・武蔵野線武蔵浦和駅直結の徒歩1分となり、全277戸。
「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」は、JRの各線が利用できる大宮駅から徒歩5分で、全522戸。
「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」は、駅から徒歩5分と少し距離があるのだが、建設地はスケールの大きな再開発エリアの中心部。そして、同マンションは再開発によるマンション第1弾として販売される。
つまり、3物件はいずれも駅近で買い物便利な場所に建設され、戸数規模も大きい。そして、新しい街づくりが進んでいるエリア内に位置していることも特徴となる。
「駅近」「買物便利」「大規模」「新しい街づくり」は、人気物件の鉄板条件といえるもの。わかりやすい利点があるので、注目を集めるのは当然だろう。
埼玉県では、そのような“好条件物件”が、3つ同時に販売されている。それが、埼玉県でソッカンが続出するひとつめの理由だ。
2つ目の理由として、意外な事実があった
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