藤井聡太王座、3連勝で初防衛か? 永瀬拓矢九段、カド番をしのぐか? 王座戦五番勝負第3局は角換わりに
9月30日9時。京都府京都市・ウェスティン都ホテル京都において第72期王座戦五番勝負第3局▲永瀬拓矢九段(32歳)-△藤井聡太王座(22歳)戦が始まりました。棋譜は公式ページをご覧ください。http://live.shogi.or.jp/ouza/
七番勝負はここまで藤井王座の2連勝。本局で藤井王座が勝てば3連勝で初防衛となります。
本局の対局場であるウェスティン都ホテル京都は昨年、藤井新王座、そして藤井八冠が誕生した場所でもあります。
今年も藤井王座が五番勝負を制する場所となるのか。それとも永瀬九段が雪辱を果たし、リターンマッチ継続に望みをつなぐのか。
本局で立会人を務めるのは谷川浩司17世名人。朝9時、対局開始の合図をします。
「定刻になりました。第72期王座戦第3局、永瀬九段の先手でお願いします」
両対局者は「お願いします」と一礼。持ち時間各5時間の対局が始まりました。
第3局は角換わり腰掛銀
本局は永瀬九段が先手。初手は飛車先の歩を突きました。後手の藤井王座はいつもの通り、お茶を一服したあと、こちらも飛車の前の歩を一つ前に進めました。
立ち上がりは角換わり模様。第1局では、後手の藤井王座は変化球の3三金型を選択しました。本局ではオーソドックスな3三銀型を選んでいます。
互い間合いをはかりながらの序盤戦。57手目、永瀬九段は4筋で歩を突っかけ、中段に銀を進めます。
このまま決戦となるのか。それとも、もうしばらくは穏やかな進行が続くのか。午前10時を少し過ぎた段階では62手目、藤井王座が銀を引いて陣形を組み替えようとしたところまで進んでいます。
このあとは昼食休憩(12時10分-13時0分)と夕食休憩(17時0分-17時30分)をはさんで、通例では夜に終局となります。
両者はこれまで24局対戦し、藤井17勝、永瀬7勝という成績が残されています。
今年度ここまでの両者
将棋界の今年度も、本日をもってちょうど半分が過ぎることになります。
藤井王座の今年度成績は17勝5敗(勝率0.773)です。
王座戦第2局のあとは9月21日、日本シリーズ2回戦で佐々木大地七段に勝利。ベスト4に進んでいます。
藤井王座は現在7連勝中。今年度勝率も次第に上がり、定位置の8割台に近づいています。
永瀬王座の今年度成績は8勝6敗(勝率0.571)です。
王将戦リーグの開幕戦では菅井竜也八段に勝利。こちらでも挑戦者争いの有力候補です。