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2勝1敗のドジャースは、どちらの白星も完封。完封勝利が2度ありながらシリーズ敗退のチームは皆無!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
左からT.ヘルナンデス、K.キアマイアー、M.ベッツ Oct 16, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 10月16日、ロサンゼルス・ドジャースは、8対0でニューヨーク・メッツに勝ち、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズを2勝1敗とした。第1戦と第2戦のスコアは、ドジャースから見て、9対0と3対7。ドジャースは、白星を挙げた2試合とも、メッツを完封している。

 1リーグ3地区となってから行われた、1995~2023年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズは、3試合を終えて3勝0敗/0勝3敗が14シリーズ、2勝1敗/1勝2敗が44シリーズだ。

 3試合を終えて2勝1敗/1勝2敗の44シリーズ中、4分の3の33シリーズは、2勝1敗のチームが勝ち上がり、ワールドシリーズに進んだ。

 また、今年のナ・リーグのような、最初の3試合の白星と黒星の推移が○●○/●○●の10シリーズは、○●○からのワールドシリーズ進出が7チーム。●○●からワールドシリーズにたどり着いたのは、1995年のクリーブランド・インディアンズ(●○●○○○/対シアトル・マリナーズ)、2012年のサンフランシスコ・ジャイアンツ(●○●●○○○/対セントルイス・カーディナルス)、2018年のドジャース(●○●○○●○/対ミルウォーキー・ブルワーズ)の3チームだ。

 10月17日の第4戦は、ホゼ・キンターナ(メッツ)と山本由伸(ドジャース)が先発マウンドに上がる。

 両投手とも、このポストシーズンの3登板目となる。キンターナは、ワイルドカード・シリーズ第3戦が6イニング無失点、ディビジョン・シリーズ第4戦は5.0イニング1失点(自責点0)。1登板目は6イニングで降板したが、2登板は6イニング目のマウンドにも上がった。山本は、ディビジョン・シリーズ第1戦と第5戦に投げ、3イニング5失点(自責点5)と5イニング無失点。メッツもドジャースも、彼らが登板した試合は、すべて勝利を収めている。

 なお、1995~2023年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズにおいて、完封で2勝を挙げながらシリーズ敗退は、見落としがなければ、1チームだけだ。2016年のドジャースは、第2戦と第3戦に1対0と6対0で勝ち、シリーズを2勝1敗としたが、そこから3連敗を喫した。当時のドジャースの監督は、就任1年目のデーブ・ロバーツだった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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