白い容器に詰め替えると整って見える、それは果たして正解なのだろうか
「白」は部屋をスッキリ見せてくれます。
家の中がごちゃごちゃして見える原因は、モノが多いことで、色々なモノの色が一度にたくさん視界に入ることで、ごちゃごちゃして見えます。
そのため、モノの色を隠すために白い入れ物を活用するのは、一番簡単で分かりやすいスッキリ見せる方法かもしれません。
スッキリ見た目よく暮らす人の多くがしているかもしれませんが、誰にとっても最善策と言うわけではないようです。
ラベルを貼っていたのに、不安になってしまった
私は数年前、洗濯に使う液体の洗剤などを白い他の容器に詰め替えて、ラベルを貼っていることがありました。
しかし、ラベルを貼っているのに、
●これは本当に柔軟剤?
●これは漂白剤であってる?
●これはどの漂白剤だったかな?
と思うことが数回あり、色を見たり、匂いを嗅ぎ確認することが何度かありました。
また、家族もどの洗剤を使えばよいかわからないと言いだし、結局たどりついた私の答えは詰め替えるのをやめ、そのままの状態で使うことでした。
美しさと使いやすさ、どちらを優先するのか?
洗濯の洗剤だけではありません。調味料などなんでも、白い容器に入れたら中身がわからなくなります。ラベルを付けたとしても、パッケージほどの情報量を詰め込むことはできません。
いつも購入する商品が定番のものばかりだったり、ラベルに大人から子どもまでわかる情報を盛り込むことができるのであれば、詰め替え生活でもさほど困らないかもしれませんが、
家族で共有することが多かったり、商品のパッケージに書かれている商品の種類や効果をみて購入した定番ではないものは「そのまま」が一番なのです。
「そのまま」だと中身が一目でわかることで無駄なく使い切ることができます。それは家族も同じです。
それでも、やはりごちゃごちゃ感が気になるのであれば、容器をまるごと収納に入れる(隠す)か、
出しっぱなしでもOKな見た目も好みの商品を選ぶとよいでしょう。
美しさと使いやすさ(自分のストレス減)の両方が叶うこともありますが、実際生活をしているとどちらかを優先しないといけないこともあります。
そんな時は、自分が楽な方を選んだほうが長続きします。
やってみてわかる我が家の正解
SNSにはいろいろな暮らしの情報が溢れていますが、正解はありません。
少し前までは「こうしたらスッキリする」という正解が求められましたが、今は正解を自分で作れることが大事だと私は思います。
「洗剤を詰め替えたらスッキリすると思ったのに全然うまくいかなかった」
と言っていた人がいました。
詰め替えたらすべてうまくいくわけではなく、詰め替えた容器に適切なラベルを貼ったり、家族に周知したり、買う商品を厳選したりする手間が必要です。
誰かにとっての正解は、自分にとっての正解とは限らず、実際にやってみないとわからないこともあるのです。
また、簡単にスッキリ見せる方法は色々とありますが、
結局は、何かに収納すことでスッキリ見せるのではなく、まずは何を持つべきか、白い容器に詰め替えようとしているモノは、本当に必要なモノなのかが一番大事なのではないかと思います。
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1975年生まれ 大分県在住 結婚後片づけを始める。2012年整理収納アドバイザー1級。CTB生放送102回9年間出演。セミナー回数100回、受講生2000人以上で片づけの概念が変わると高い評価を受けている。
長男との片づけバトルを通して好きなモノを「選ぶ」ことが片づけには大事だと実感。
現在は片づけに興味があるなし関係なく、自分の人生をよりよくしたい人向けに、モノを選び残す楽しさと選ぶことにより暮らしが充実することを発信し、人それぞれが「自分の選ぶ」を楽しむ時代を作るため活動の幅を広げている。
二男二女の母で「いつもキレイではないが、すぐに片づく家」で暮らしている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』