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カウンセリングでもっとも大切である【傾聴】の技術のひとつ、【相槌(あいづち)のコツおよび極意】

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

良いカウンセリングをする上で、もっとも大切なことのひとつに傾聴があります。

相槌(あいづち)は、傾聴の中のひとつの技術です。
相槌には、いろんな種類があります。

私(竹内成彦)は、下記のような言葉を発することが多いです。
「はい」
「ええ」
「うん」
「うーん」
「はぁ」
「ほぉー」
「へぇー」
「ふーん」
「そう」
「おお!」
「あーっ」
「かぁーっ」
「なるほど」
「それで」
「さすが」
「すごい」

上記の言葉を、
適切なタイミングで、
声色に非常に気を配り、
適切な音量で発することが大切です。

もちろん、姿勢も顔の表情視線の位置も大切です。
そして、うなずくかどうか? うなずきの頻度や、うなずく深さも重要です。

以前、出会ったカウンセラーは、本当に酷かったです。
40歳前後の女性カウンセラーだったのですが、60歳前後の男性クライアントに対し、話し手が何を喋っても、下記の応答・相槌しかしないのです。
しかも、一本調子で力強く。← 間も悪く、声色も悪く、不適切な音量でした。
「ふん」
「ふん」
「ふん」
「なるほど」
「ふん」
「ふん」
「ふん」
「なるほど」
「ふん」
「ふん」
「ふん」
「わっかりましたぁ」

私は、大変に驚きました。
なんて未熟なカウンセラーなのか? と思いました。
私は見ていて、クライアントがいつ怒りだすのか、心配になったくらいです。
ちなみに、その女性カウンセラーは、クライアントがイライラしているのさえ、気付いていない様子でした。

相槌(あいづち)ひとつだけとってもわかるように、傾聴は本当に奥深いです。
「傾聴だけでは上手くいかない」と仰るカウンセラーのほとんどは、「傾聴だけでは上手くいかない」のではなく、ただ単に傾聴が下手なだけです。その可能性が高いです。

「カウンセリングが上手くいかない」と悩んでらっしゃるカウンセラーは、目新しい心理療法に飛びつくのではなく、目新しい心理療法に逃げ込むのではなく、しっかりと傾聴に向き合って欲しいと思います。

傾聴が出来ないと、クライアントを傷つけます。
傾聴が出来ないと、クライアントの気分を害します。
傾聴が出来ないと、クライアントの主訴にさえ辿りつけません。

今日は、自戒の意味も込めて書きました。
いついつまでもクライアントの気持ちに寄り添い、クライアントに対し無条件の温かい関心を寄せ続けられるカウンセラーでありたいです。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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