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アメフトに挑戦する石川雄洋が、横浜高&ベイスターズ後輩の筒香に激励メッセージを送る

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
筒香嘉智とのツーショット写真をアップした石川雄洋(石川雄洋のインスタグラムより)

 昨季限りで横浜DeNAベイスターズを引退して、アメリカンフットボールへの挑戦を表明した石川雄洋が、高校とプロ野球時代の後輩である筒香嘉智にエールを送った。

 自身の公式インスタグラム「takehiro13ishikawa_official」を5月13日に更新した石川は、メジャーリーグのタンパベイ・レイズから戦力外通告を受けた筒香に対して、「頑張っていると思うけど、頑張れ 君なら乗り越えられる また、いつものように元気な声で電話して来るの待ってます。笑」と激励のメッセージを送り、筒香とのツーショット写真と「#筒香嘉智」のハッシュタグを添えた投稿を公開した。

 石川は2005年に横浜高校を卒業後、横浜ベイスターズで16年プレー。5歳年下の筒香も2010年に横浜高校を卒業後、19年までベイスターズでプレー。19年シーズン終了後に、メジャーリーグのタンパベイ・レイズへ移籍したが、5月11日(日本時間12日)に戦力外通告を受けた。

 横浜DeNAベイスターズで初代主将を務めた石川は面倒見の良さで知られるが、その中でもとくに可愛がったのが同じ横浜高校出身の筒香。筒香は2015年にチームキャプテンの座を石川から引き継いだ。

 2020年シーズン終了後に、石川がベイスターズから戦力外通告を受けた後には、ワールドシリーズ出場を終えて、日本に帰国した筒香と一緒に焼き肉を食べに行き、「凄く良い話が出来た」と筒香から励ましを受けていた。

 今回、石川がアップしたツーショット写真はそのときに撮ったものと思われるが、半年前にエールを受けた石川がエールを送り返した。

 「相談に乗ってくれるし、信頼している先輩。石川さんのような方に出会えたことに感謝している」と石川を尊敬する筒香は、2019年に石川がプロ野球通算1000安打を達成した際には、試合中にもかかわらず球団スタッフにケーキの手配を頼んで、試合直後に敬愛する先輩の記録を祝福した。

何の保証もない世界に飛び込んでいく石川

プロ野球からアメフトに挑戦する石川雄洋(写真提供:ノジマ相模原ライズ)
プロ野球からアメフトに挑戦する石川雄洋(写真提供:ノジマ相模原ライズ)

 石川はアスリートとしての第2章として、アメリカンフットボールを選択。筒香が戦力外通告を受けた前日の5月10日に、新所属先となるノジマ相模原ライズの入団発表会見を開いたばかりだった。

 日本国内でのアメフトの頂点である「Xリーグ」はクラブチームが大半で、プロ契約を結んでいる日本人選手はとても少ない。大半の選手は、他に仕事を持っている選手たちで、仕事が終わった夜や、週末に練習やトレーニングに励んでいる。

 プロ野球で16年間過ごしてきた石川も、アメフトをプレー経験はなく、特別扱いはなし。プロ契約でないのはもちろんのこと、チームのロースターも保証されていない。

 まずは登録枠の65選手(その中で新人選手は15人)に入ることを目指して、頑張っていく。

 アメフトという未知の世界に飛び込んだ石川が初心にかえって、新しい世界で成長していく姿を見せることで、筒香の刺激と励みになれるはずだ。

 石川と筒香は選んだ世界こそ違うが、お互いに切磋琢磨しながら、新しい場所で結果を出して、次に会うときは笑顔で互いの活躍を称え合いたい。

今後の去就が注目される筒香嘉智(撮影:三尾圭)
今後の去就が注目される筒香嘉智(撮影:三尾圭)

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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