久保建英がレアル・ソシエダ移籍に迫る。交渉の「争点」と待ち受けるポジション争い。
移籍決定の瞬間が、近づいている。
久保建英は、レアル・マドリーを退団することになりそうだ。レアル・ソシエダが久保の獲得に動いており、その交渉は最終段階に入ったとみられている。
マドリーは今夏、久保のレンタル放出を検討していた。マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェ、マジョルカと4度にわたりレンタル移籍を果たしていた久保だが、再び他クラブに貸し出されると予想されていた。
マドリーは久保との契約を2024年夏までとしている。つまり、マドリーとしては、「売り時」はこの夏ではない。来夏だ。もう一年レンタルで放出して、最大限に価値を高めて売りたいというのがマドリーの本音だった。
■ロングタームの新契約
一方、ソシエダは完全移籍での久保の獲得を望んでいた。
最終的には、マドリー側が折れたようだ。久保のソシエダへの完全移籍に、残すところはメディカルチェックのみ。ソシエダだとは新たに2027年夏までの契約を結ぶ見込みだ。
「もう一人、選手が到着するかもしれない。それ以降は、様子を見よう。一旦ストップして、反応をうかがう。数字を見て、マーケットを注視するつもりだ」と先日、ソシエダのジョキン・アペリバイ会長が語っていた。
ソシエダは今夏、2400万ユーロの補強費を投じて、モハメド・アリ・チョーとブライス・メンデスを獲得した。例年にないほどに積極的に補強に動いている。アペリバイ会長が言及した“補強第三号”が、久保だ。
■ソシエダと苦い記憶
ここで、少し時を遡る。ソシエダには、アジア人選手を獲得した過去がある。2003−04シーズン、イ・チョンス(当時韓国代表)がサン・セバスティアンに降り立った。
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