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久保建英がレアル・ソシエダ移籍に迫る。交渉の「争点」と待ち受けるポジション争い。

森田泰史スポーツライター
移籍に近づく久保(写真:なかしまだいすけ/アフロ)

移籍決定の瞬間が、近づいている。

久保建英は、レアル・マドリーを退団することになりそうだ。レアル・ソシエダが久保の獲得に動いており、その交渉は最終段階に入ったとみられている。

久保を入れたソシエダの仮想布陣
久保を入れたソシエダの仮想布陣

マドリーは今夏、久保のレンタル放出を検討していた。マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェ、マジョルカと4度にわたりレンタル移籍を果たしていた久保だが、再び他クラブに貸し出されると予想されていた。

マドリーは久保との契約を2024年夏までとしている。つまり、マドリーとしては、「売り時」はこの夏ではない。来夏だ。もう一年レンタルで放出して、最大限に価値を高めて売りたいというのがマドリーの本音だった。

■ロングタームの新契約

一方、ソシエダは完全移籍での久保の獲得を望んでいた。

最終的には、マドリー側が折れたようだ。久保のソシエダへの完全移籍に、残すところはメディカルチェックのみ。ソシエダだとは新たに2027年夏までの契約を結ぶ見込みだ。

右ウィング久保のイメージ図
右ウィング久保のイメージ図

「もう一人、選手が到着するかもしれない。それ以降は、様子を見よう。一旦ストップして、反応をうかがう。数字を見て、マーケットを注視するつもりだ」と先日、ソシエダのジョキン・アペリバイ会長が語っていた。

ソシエダは今夏、2400万ユーロの補強費を投じて、モハメド・アリ・チョーとブライス・メンデスを獲得した。例年にないほどに積極的に補強に動いている。アペリバイ会長が言及した“補強第三号”が、久保だ。

■ソシエダと苦い記憶

ここで、少し時を遡る。ソシエダには、アジア人選手を獲得した過去がある。2003−04シーズン、イ・チョンス(当時韓国代表)がサン・セバスティアンに降り立った。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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