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大流行のビジネスリュック、満員電車では大迷惑!

横山信弘経営コラムニスト
利便性の高いビジネスリュックだが……

ビジネスリュック愛用者が急増している

私は4年ほど前に、左の肩関節を悪くしてから、病院の先生から勧められたこともあって、通勤用のビジネスリュックを使いはじめました。

最初、ビジネスリュックには強い抵抗を覚えました。”スーツにリュック”という組み合わせで街を歩いている人を、当時はほとんど見かけなかったからです。しかし、この1~2年で一気にブレイクした感があります。街中でビジネスリュックを背負って歩くサラリーマンをよく目にするからです。

需要が増えれば、供給も比例して増えていきます。有名ブランドが次々と新作を投入。ビジネスリュックのラインアップが豊富になってきました。

惚れ惚れするようなデザインのリュックはまだまだ登場していない気がします。しかし以前に比べれば、手持ちカバンにもなる3WAYタイプのものや、パソコン&タブレットが収納できるタイプなど、デザインも機能も豊富になり、用途や好みに合わせてチョイスできるようになりました。

そのせいか、私のような中年男性のみならず、若い世代のビジネスパーソンの間でも急激に愛用者が広がっているようです。特に大都市圏では、駅やビル、レストランなどでビジネスリュックを使っているビジネスパーソンをよく目にします。

そんな愛用者が増えているビジネスリュック、しかしマナー違反をしている人が多いことも事実です。

満員電車では大迷惑!

なんでもそうですが、急に普及すると、思わぬ副作用が出てきます。その筆頭が「キャリーバッグ」でしょう。駅構内でキャリーバッグに関する注意アナウンスが頻繁に流れています。接触による事故で100万円の賠償を命じる判決も過去に出ています。使い方によっては、かなりハイレベルな迷惑行為に分類されるのがキャリーバッグなのです。

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そんなキャリーバッグ同様、ビジネスリュックがさらに普及すれば、同じような副作用が出てくることでしょう。

一般社団法人 日本民営鉄道協会が発表した、2017年度「駅と電車内の迷惑行為ランキング」の第3位に「荷物の持ち方・置き方」がランクインしています。2016年度調査では4位。2015年度調査では6位。年々「荷物の持ち方、置き方」を気にする人が増えている、ということになります。何かと話題になる「歩きスマホ」よりも上位ですから、かなり迷惑だと思っている人が多いことは注目に値します。

これはリュックを愛用する人が増えた影響が大きい、と言えるのではないでしょうか。

電車の中では、背負っていたリュックを下ろすのがマナーです。私は習慣になっているので、満員電車でなくても必ず網棚におくか、足もとに下ろすようにしています。ビジネス用であろうが、ふだん使いのデイパックであろうが、リュックを愛用している人はそれがマナーであることを知っているでしょう。

ぎゅうぎゅう詰めの満員電車であれば、足もとに下ろすことも難しくなります。あまりに混雑している場合は、前で抱えるか、手で提げるようにしなくてはなりません。

しかし急激にリュックを使う人が増えたせいか、背負ったまま電車に乗っている人をたまに見受けます。満員電車でも下ろさない人がいて、「非常識だ」と受け止める方は多いことでしょう。

電車内の「ベビーカー問題」は、いろいろな報道によって注目を集めています。しかし事象は限定的。「リュック問題」のほうが「キャリーバッグ問題」と同じぐらい頻繁に起こっており、実際に迷惑だと感じている人も増えています。

一般の人より、ビジネスパーソンは電車に乗る時間が重なります。特に通勤ラッシュ時にリュックを使う場合は、細心の注意が必要ですね。

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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