ahamo、ターゲットではないユーザーの怒りを買う不幸 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.414
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石川 温の「スマホ業界新聞」
2021/04/03(vol.414)
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《目次》
1.「格安スマホ加入でドコモに怒り」ブログが大炎上
-------ahamoターゲットではない層からのクレームにドコモはどうすべきか
2.総務省がeSIMを2021年夏までに義務化
-------eSIMは乗り換えを促進するための特効薬ではない
3.テンセントが楽天に対しての出資振り込みを完了
-------「5G Clean Network」に影響はないのか
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記
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1.「格安スマホ加入でドコモに怒り」ブログが大炎上
-------ahamoターゲットではない層からのクレームにドコモはどうすべきか
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ahamoが炎上している。といっても、ahamo自体ではなく、ahamoを契約しようとしたが、うまく行かず、ドコモショップに駆け込んだ顛末を書いたブログが炎上していたのであった。
どうやら、ブログを書いた人は古いGalaxyを所有。ahamoのサイトで対応端末を確認したが「Galaxyであれば何とかなるか」と申し込んだところ、非対応機種だったようで、接続できずに困り果て、ドコモショップに相談するもまともに取り合ってくれなかったという。ネットでは「ネット専業だから安いのを理解しろ」といった声であふれている。
NTTドコモとしては、企画段階ではデジタルネイティブを狙ったブランドにしたかったはずだ。ネットを使いこなし、買い物やデリバリー、銀行などもスマホでちゃちゃとやってしまう人をイメージしていたはずだ。
これまで家族まるごとNTTドコモ契約で、自分で通信料金を支払っていなかった若者が、自立して自分で通信料金を支払わなくていけなくなるという時の「囲い込み策」としてahamoを投入したかったはずだ。
あくまで他社に流出されないためのブランドであり、NTTドコモとしてはスモールスタートさせたかったのではないか。もちろん、困ってドコモショップに駆け込むシニア層は相手にするはずもなかったことだろう。
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