楽天モバイル、iPhoneで他社ユーザーを奪えるか 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.417
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石川 温の「スマホ業界新聞」
2021/04/24(vol.417)
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《目次》
1.楽天モバイルがiPhone 12の取り扱いを開始
-------3キャリアのiPhoneユーザー獲得に追い風
2.アップル・iPad ProがM1チップを載せ5G対応へ
-------MacBookとの棲み分けはどうなっていくのか
3.アップルが紛失物検出の「AirTag」を発売
-------10億を超えるiOSデバイスによる捜索ネットワークの可能性
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記
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1.楽天モバイルがiPhone 12の取り扱いを開始
-------3キャリアのiPhoneユーザー獲得に追い風
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楽天モバイルは、4月30日よりiPhone 12シリーズ、iPhone SE、Airtagなどアップル製品を取り扱うことを発表した。国内キャリアによるiPhone取り扱いは2008年・ソフトバンク、2011年・KDDI、2013年・NTTドコモに続く4社目となる。
楽天モバイルは2020年4月に本格的な商用サービスを開始。当時、2980円で使い放題のプランを提供。さらに1年間、無料のキャンペーンを仕掛けるなど料金の安さで勝負してきた。しかし、一般的なユーザーからすると「Androidスマホしか選べない」という点が、乗り換えの障壁となっていた。楽天モバイルとしては、Rakuten miniやRakuten BIGなどオリジナルのAndroidスマホを手がけていたが、iPhoneユーザーからすれば、どんなに料金プランが安くても、iPhoneが選べないとなると二の足を踏む。
これまでの楽天モバイルもSIMフリーのiPhoneであれば、SIMカードだけを契約して使うことはできた。しかし、APNを自分で設定し、さらに一部に制約があるなど、使い勝手は必ずしも完璧では無かった。
今回、iPhoneを正式に取り扱うことができるようになり、顧客獲得に拍車がかかることだろう。楽天モバイルはiPhoneを手にしたことで、ようやく3キャリアと戦う舞台に立てたのではないか。
とりあえず「iPhone 12に買い換えよう」という人であれば、楽天モバイルを新規にeSIMで契約しつつ、3キャリアの契約を従量制プランで維持しておけば、データ通信料金は3ヶ月無料で、既存の契約も安価に維持しておくことが可能だ。一般のユーザーには敷居が高いが、とりあえずはiPhoneのeSIMを活用した2回線持ちというのがオススメと言えそうだ。
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