今週は「日本海低気圧のあと冬型」が2回
晴れた日曜日
移動性高気圧に覆われ、ほぼ全国的に晴れて平年並みの日曜日になりました。
東京では、天皇が広く国民に即位を披露し、祝福を受ける儀式である「祝賀御列(おんれつ)の儀」が青空の下で行われます。
しかし、全国的な晴天は一日限りのようです。
週明けは、現在、朝鮮半島から東シナ海では雲がかかっており、この雲の所から低気圧が発生・発達し、日本海に進む見込みです(図1)。
このため、北陸を中心に雨や風が強まる見込みです(図2、タイトル画像参照)。
この日本海低気圧は東進し、北海道の東海上で発達しますので、北日本を中心に一時的に西高東低の冬型の気圧配置となり、寒気が南下して、北日本を中心に寒くなります。
週後半の日本海低気圧
週初めの日本海低気圧のあと、少し暖かくなりますが、週後半は再び日本海を低気圧が通過します。
週初めの日本海低気圧は北日本を通過する予想ですが、週後半の日本海低気圧は、日本海北部を通って、オホーツク海で発達する予報です。
このため、日本上空には、今冬一番の寒気が流入してきます。
日本上空約5500メートルの気温を見ると、北海道北部では氷点下36度と、大雪の目安となる低い温度です(図3)。
週間天気予報を見ても、週半ばのやや暖かい期間があるものの、全国的に週後半は気温が一段と下がります(図4)。
札幌と東京の16日先までの天気予報
札幌の16日先までの天気予報を見ると、週末以降は最高気温が1桁となり、最低気温はほとんどが氷点下になります(図5)。
降水の有無の信頼度は、5段階で一番低いEや二番目に低いDが半分近いのですが、ほとんどの日が黒雲マーク(雨や雪が降りやすい曇り)です。
そして、今週から来週のはじめは傘のマーク(雨)が入っていますが、それ以降は雪ダルマのマーク(雪)となります。
新潟など、日本海側の地方は、札幌のように、これから曇りや雨、雪の日が続きますが、東京など、太平洋側の地方では、これから晴れの日が続きます(図6)。
季節はずれの高温や大雨が続いた夏から秋の季節も、晩秋からはほぼ平年並に戻り、東京の16日先までの予報のように、寒い期間、温かい期間を繰り返しながら、冬へ着実に向かっています(図7)。
寒暖の差が大きい一週間となりますので、体調を崩さないように注意してください。
タイトル画像の出典:気象庁ホームページ。
図1、図2、図3、図4、図5、図6の出典:ウェザーマップ提供。
図7の出典:気象庁資料とウェザーマップ資料をもとに著者作成。