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【秋田県横手市】初夏の散歩スポット!『横手城』の最上階で知った「横手の由来」とは?

KANEYANライター/地域クリエイター(大仙市・横手市・仙北市・仙北郡)

横手の歴史を辿りながら城歩き!最上階からの景色も圧巻の『横手城』とは?

よく考えてみたら、私は横手のことを何も知らない。

……って、いきなり男に振り回される乙女のようなテンションで書いてしまったが、私は隣町の大仙市に住んでいながら横手市についての知識に乏しいのである。知っていることと言えば、メシと酒に関することぐらいだ。

そんな横手ビギナーの私だが、先日生まれて初めて『横手城』へと足を伸ばした。そう、今回は横手の歴史を辿りながら、のんびり城歩き。ちょっぴり背伸びして横手の史跡レポートと洒落込みたい。

横手城の入館料は100円だ
横手城の入館料は100円だ

横手城の入館料は100円で中学3年生までは無料。ちなみにこのチケットを1枚購入すれば『ふれあいセンターかまくら館』など、横手市内にある他の文化施設への入館も可能だ。

横手城歴史年表
横手城歴史年表

1階にある歴史年表によると、横手城は1550年頃に小野寺氏によって築いたとされている。敵が這い上がれないように韮(ニラ)を植えていたため、別名は韮城。韮によって身を守るという戦国武将の知恵に感服しながら、ちょっぴり急な階段を上る。するとそこに現れたのは二体の武者だ。

2階には当時の鎧が再現されている
2階には当時の鎧が再現されている

当時の鎧を眺めながら戦国乱世の時代に想いを馳せていると、今度はほんわかした絵がコンニチハ。そう、現在横手城2階では地元の子供たちの絵が展示されている。

地元の子供たちの絵に癒されながら3階へ
地元の子供たちの絵に癒されながら3階へ

最上階にある展望室へ!横手城から見た広大な横手の風景とは?

角館白岩地区の工芸品・白岩焼
角館白岩地区の工芸品・白岩焼

地元の子供たちの絵に癒されながら、引き続きちょっぴり急な階段を上る。3階では秋田最古にして秘伝の焼き物・白岩焼が展示されていた。

一時はその伝統に幕を下ろした「白岩焼」だが、現在は再び窯に火が灯っている
一時はその伝統に幕を下ろした「白岩焼」だが、現在は再び窯に火が灯っている

そしていよいよ最上階の展望室へ。ここから見る景色は圧巻である。壮大な自然の中に溶け込む横手の街並みを、城の頂上から覗き見る。ああ、今年の夏も熱くなりそうだな。晴れた空の下に広がる横手盆地を眺めながら、私はそう思った。

最上階から横手の街並みを眺望できる
最上階から横手の街並みを眺望できる

城の展望室で見た「横手の由来」とは?
城の展望室で見た「横手の由来」とは?

お城から見る絶景にすっかり心奪われた私だが、展望室に貼られていた一枚の紙がふと目に留まった。

「横手の土手」が縮まって「横手」に?
「横手の土手」が縮まって「横手」に?

この地では川がたびたび氾濫していたため、集落を流れる川の水害を防ぐために、集落の横に大きな堤を築いたという。その「横手の土手」が縮まって、横手。……という地名が生まれたらしい。

……なるほど。横手城の最上階で、不意に知った横手の由来。良い景色も見れたし、たまには横手の歴史散歩も悪くないな。

ちょっぴり急な城の階段を今度は用心して下りながら、そんなことを思う横手ビギナーの私である。

【施設情報】
横手公園展望台(横手城)
所在地:秋田県横手市城山町29-1
開館期間:4月1日~11月30日および2月の「かまくら」期間中
開館時間:9時~16時30分 ※かまくら等のイベント開催時に変更あり
入館料:4館共通入場券:100円(ふれあいセンターかまくら館、後三年合戦金沢資料館、石坂洋次郎文学記念館の3館を含む)※中学生以下:無料
問合せ先:0182-32-1096

ライター/地域クリエイター(大仙市・横手市・仙北市・仙北郡)

大仙市在住のWEBライター。趣味は酒場巡り。現在はYahoo!で地域情報を発信しているほか、秋田市のフリーペーパー「あおぽ」でグルメ記事の執筆や「大仙経済新聞」の運営にも携わっています。

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