スペースワン「カイロスロケット」3/13(水)11時過ぎに打ち上げ、初号機の成功なるか
2024年3月13日の11時過ぎ頃、スペースワンの新型国産ロケット「カイロス」がスペースポート紀伊から打ち上げられます。
本記事では、カイロスロケットの紹介や、明日の打ち上げ概要についてご説明します。
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■世界最短の人工衛星打ち上げサービスを目指す!?
カイロスロケットの目的は、「世界最短」・「世界最高頻度」の人工衛星打ち上げサービスを構築することです。これを実現するため、カイロスロケットは保管などの取り扱いがしやすい固体燃料を採用。更に、日本初となる民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」が和歌山県串本町に設立されました。
スペースワンはロケットの契約から1年以内での人工衛星の打ち上げを目指しており、ロケットの組み立てから打ち上げまでを最短7日に抑えるという、超高速の開発スピードを実現します。更に、2030年代にはロケットを1年で30回打ち上げることを計画しています。
世界は今、空前の小型衛星ブームですが、打ち上げるロケットが全く足りていない状況です。スペースワンのカイロスロケットが宇宙開発に風穴をあけることができるのか大注目ですね。
■打ち上げ計画と搭載衛星
打ち上げから50分後には高度500kmに達し、小型衛星を軌道に投入します。カイロスロケットの打ち上げが成功した場合、民間企業が主導して開発したロケットによる、日本で初めての人工衛星の軌道投入となるのです。
搭載されている人工衛星は、内閣府の「短期打上型小型衛星」です。情報収集衛星に緊急事態が発生した際に、代わりにこの衛星が地球観測を行うことを目的としています。
情報収集衛星とは、地球の特定の部分を偵察するために運用される衛星です。特定秘密保護法により地上のどのくらいの大きさのものを見分けられるかや、撮影された画像、その分析結果などは明かされておりませんが、ミサイル発射を繰り返す北朝鮮などを偵察するために使用されていると考えられています。
今回の打ち上げにより、短期間で打上げ可能な小型衛星の実証を行うことが予定されています。
カイロスの打ち上げが成功するよう、皆さんで見守っていきましょう。
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