34歳の一塁手が引退。200本塁打まであと2本。ゴールドグラブ4度、9年前にワールドシリーズ優勝
エリック・ホズマーは、アンソニー・セラテリとともにムーンボール・メディアを立ち上げ、2月21日にポッドキャストの配信を始めた。番組名は「Diggin' Deep(ディギン・ディープ)」だ。そして、最初の配信で、選手としてのキャリアに終止符を打ったことを発表した。
ホズマーは、2008年のドラフトで、ティム・ベッカムとペドロ・アルバレスに続く全体3位指名を受け、カンザスシティ・ロイヤルズに入団した。2011年5月にメジャーデビューし、すぐ、レギュラーに。一塁を守り、2013~15年と2017年にゴールドグラブを受賞し、2016年はオールスター・ゲームに選ばれた。
ロイヤルズは、2014~15年にリーグ連覇を成し遂げ、2015年は、30年ぶり2度目のワールドシリーズ優勝を飾った。シリーズMVPは、現在もロイヤルズにいるサルバドール・ペレスが手にしたが、ホズマーは、第1戦の犠牲フライ2本――2本目は延長14回裏のサヨナラ打――をはじめ、このシリーズ最多の6打点を挙げた。
2017年のオフ、FAになったホズマーは、サンディエゴ・パドレスと8年1億4400万ドル(2018~25年)の契約を交わした。この契約は、当時、パドレス史上最高の総額だった。その後も、レギュラーとしてプレーしたものの、大型契約に見合うほどの活躍はできず、2022年の夏にボストン・レッドソックスへ放出された。
そのオフにレッドソックスから解雇され、続いて入団したシカゴ・カブスでも、昨年5月に解雇。そこからは、プレーしていなかった。通算13シーズンのスタッツは、打率.276と出塁率.335、OPS.762。198本塁打と322二塁打と20三塁打を含む、1753本のヒットを打った。現在の年齢は34歳だ。
ペレスは、5月に34歳の誕生日を迎える。2024年は、4年8200万ドル(2022~25年)の契約3年目だ。こちらも、締結当時は、ロイヤルズ史上最高の総額だった。また、今オフ、マイナーリーグ契約でシカゴ・ホワイトソックスに入団した、マイク・ムスタカスは35歳。2007年のドラフトで、ムスタカスは、ロイヤルズから全体2位指名を受けた。ペレスもムスタカスも、ホズマーと同じく、2011年にメジャーデビューした。ムスタカスの初出場は6月、ペレスは8月だ。
なお、セラテリは、数日後に41歳となる。メジャーリーグではプレーしていないが、ホズマーとは――ムスタカスとペレスとも――ロイヤルズ傘下のマイナーリーグでチームメイトだった。ロイヤルズがワールドシリーズを制した2015年は、埼玉西武ライオンズでプレーした。