投手がホームランを打って1対0で勝利。MLBで最後に記録したのは、大谷翔平の現チームメイト
6月3日、東京ヤクルト・スワローズは、1対0で埼玉西武ライオンズを下した。唯一の得点は、先発投手の小川泰弘が打ったホームランによるものだ。小川は8イニングを投げ、最後の1イニングは、スコット・マクガフが3人で終わらせた。
この試合について、日刊スポーツは「【一覧】投手の本塁打で1-0勝利 ヤクルト小川泰弘で10人目」と題した記事を配信している。それによると、9人目は1981年8月16日の金田留広。小川は、41年ぶりだという。
メジャーリーグでこれを最後に記録したのは、2019年5月2日のノア・シンダーガード(当時ニューヨーク・メッツ/現ロサンゼルス・エンジェルス)だ。3回裏にタイラー・マーリー(シンシナティ・レッズ)からホームランを打ち(写真)、9イニングを投げて得点を許さなかった。ちなみに、この試合には、シンダーガードと同じく、現在はエンジェルスのローテーションに入っているマイケル・ロレンゼンも、出場している。当時、ロレンゼンはレッズの選手だった。ただ、代走として起用され、打席にもマウンドにも立っていない。
ベースボール・リファレンスによると、1908年以降、ホームランを打って完投し、1対0で勝利を収めた投手は、ナ・リーグとア・リーグにおいて、シンダーガードが7人目、フェデラル・リーグも含めると8人目だという。
シンダーガードの2年前、2017年8月26日には、ゲリット・コール(当時ピッツバーグ・パイレーツ/現ニューヨーク・ヤンキース)も、ホームランを打ち、1対0で勝っている。こちらは、シンダーガードら7人(あるいは8人)とは違い、7イニングを投げ、8回裏のマウンドには上がらなかった。この試合も、相手はレッズ。ロレンゼンは、9回表に登板し、最初に対戦した打者から、3人続けて討ち取っている。9回裏に、打席は回ってこなかった。