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羽生善治九段、9月27日誕生日で51歳に 通算1500勝まであと15勝、タイトル100期まであと1期

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

「将棋史上最強の棋士」とも呼ばれる羽生善治九段は1970年9月27日生まれ。2021年の本日、51歳の誕生日を迎えました。

 羽生九段の通算勝数は史上1位の1485勝。あと15勝でメモリアルの1500勝に達します。

 通算勝率は0.6992(1485勝639敗)。今年度、ついに7割の大台は切ることになりましたが、1986年以来、35年もの長きにわたって維持してきたことが驚異的です。

 順位戦は1993年、22歳でA級に昇級。以来、名人位通算9期を含め、A級以上に29年連続29期在籍しています。

 もし今年度、名人挑戦か残留を決めれば、来年度は30期目となります。

 また羽生九段は1989年、19歳で竜王位を獲得して以来、現在までのタイトル通算獲得数は史上1位の99期です。

 タイトル数はあともう1期で、大台の100期に達します。

 今年度のタイトル戦では、羽生九段には王将挑戦の可能性が残されています。

 羽生九段はこれから、はるか歳下の強豪たちを相手に、熾烈なリーグ戦を戦います。10月1日には1回戦で永瀬拓矢王座と対局します。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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