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保育士ママが勧める、入学準備の運動遊び【持ち運び編】イラストでわかりやすく解説

【育児マンガ】夢カナエ保育士 介護福祉士

こんにちは!発達と育児の支援サポーター『夢 カナエ』です。
わたしは保育士・幼稚園教諭と介護福祉士の資格を持つ、神経発達症(発達障害)のこの親でもあります。

お正月も過ぎれば、あっという間に春になりますね。

もうすぐ小学校へ通う年長さんの心は、憧れの小学校、新しい友達、初めての勉強などさまざまなことに夢を抱き、期待でいっぱいのことでしょう。

今日は、そんな就学前の子どもたちが、スムーズに小学校生活を始めるために必要な技術の一つ【持ち運び】に注目しました。

『自分でものを持って運ぶ』動きに慣れるための、3つの運動遊びを、イラストを交えて順に紹介します。

《物を持って、移動が出来ること》

どうして『物を持って運ぶ』ことに注目するかといえば、小学校では手ぶらで移動することは意外と少なく、何かを持って移動することが多いからです。

保育園や幼稚園では、先生が手伝ってくれたり、安全配慮の観点から、できるだけ物を持たずに移動させることが多かったのに比べ、小学校では【自分の物は自分で持つ】ことが基本になります。

例えば、学校へ行く時はランドセルに傘、水筒、時には体育袋など、たくさんの物を、自分で持っていかなければなりません。

学校の中でも、教科書や筆箱など自分の物を持つこと以外に、給食の配膳でお皿やスプーンを運ぶこともありますね。

《物を持つのに必要な力とは》

物を持つためには、腕や指先の力が必要です。

そして、物を持った腕をバランスよく支えるために、体幹がしっかりしていなければなりません。

また、手元と前方を交互に見ながら、指や腕・上半身に力を入れて、バランスよく歩き、目的地まで運び続ける体力も必要です。

《自分で物を持ち上手に運べるようになる3つの運動遊び》

①洗面器とボールで両手の協調運動

洗面器の中に入れた2つのボールを、30秒で何回まわせるかチャレンジしてみましょう。

ピンポン玉や、スーパーボールを回すのがオススメです。

洗面器をしっかり持ち、目でボールを見て、両方の手の動きを調節して、ボールを一方向に動かす協調運動を練習します。

同じ姿勢で、両手で物を持ち続ける持続力も、自然と高めることができます。

②店員さん遊びでバランス感覚アップ

飲食店の店員さんになったつもりで、お盆に、お皿やお茶碗をのせて、キッチンからテーブルまで歩いてみましょう。

テーブルに着いたら、お客様の前に丁寧に並べます。

腕を水平に保つバランス感覚や、指でお皿を適度な力で握る力や摘む力も、遊びの中でついていきます。

慣れてきたら、少しずつ、お皿の数を増やしてみましょうか。

③打楽器遊びで手と目の協応動作

タンバリンや鈴などの打楽器を持って、音楽に合わせて音を出してみましょう。

楽器を持つ左手を意識しながら、右手で叩きます。

二人、三人と仲間を増やせば、さらに楽しいですよ。

相手の動きに合わせて叩く、手と目の協応動作(体の異なる部位を同時に適切に動かすこと)を練習することができます。

楽器がなければ、空のペットボトルやラップの芯を使って音を出すのもおすすめです。

まとめ

今日は、楽しく小学校生活をスタートするために必要な技術の一つ、【自分で持つ】ことに慣れるための運動遊びを紹介しました。

子どもに『力をつけさせよう』と意気込むよりも、まずは親子遊びを楽しんでみてください。

意外と、子どものほうが上手くできることもあったりして、親のほうが一生懸命になってしまうかもしれませんよ。

保育士 介護福祉士

専門職として学童保育や老人介護の現場で、病気や障害を持つ児童や高齢者のケアにあたってきました。自らも、発達障害の診断を受けた子の親として育児に奮闘中。子育てに悩む方のために役立つ情報、専門性のあるケアの工夫を、一般の方にも分かりやすいマンガを通して発信していきます。

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