チームメイトの不整脈が、前田健太に及ぼす影響
ケンリー・ジャンセン(ロサンゼルス・ドジャース)の不整脈が再発した。8月10日、ジャンセンは8月8日まで遡り、故障者リストに入った。ESPNのバスター・オルニーは、約1ヵ月の欠場になる見込みとツイート。ジャンセンは2011年と2012年にも不整脈に見舞われ、それぞれ1ヵ月前後にわたって離脱している。
クローザーの不在は、前田健太の役割にも影響を及ぼすかもしれない。ロサンゼルス・タイムズのアンディ・マッカラーは、前田とスコット・アレクザンダーがセーブ機会を分け合う可能性を示唆した。前田が8月10日の先発マウンドに上がる、数時間前のことだ。
今のところ、ジャンセンに代わるクローザーは定めず、複数の投手を締めくくりに起用する「クローザー・バイ・コミッティ」で臨むようだ。すぐにではなくても、そこに前田が加わってもおかしくない。
ローテーションには、早ければ8月14日にアレックス・ウッドが戻ってくる。ウッドと前後して、ヒョンジン・リュ(柳賢振)も復帰できそうだ。そうなれば、前田とロス・ストリップリングがブルペンに回るのではないだろうか。
先発投手として、ウッドやリュに劣るわけではないが、前田とストリップリングはリリーフもできる。昨シーズン、ストリップリングは主にリリーフを務め、今シーズンも最初の1ヵ月はブルペンからマウンドへ上がった。前田は昨年のポストシーズンで、リリーフとして9試合に投げ、防御率0.84を記録している。
7月末にトロント・ブルージェイズから移籍したジョン・アックスフォードは、通算144セーブを挙げていて、タイトルを獲得したこともある。だが、2016年以降はわずか3セーブだ。ドジャースのブルペンには、アックスフォード以外にフルタイムのクローザー経験者はいない。「クローザー・バイ・コミッティ」の一員となった前田が、そこで他の投手を上回る投球をすれば、ジャンセンの復帰が遅れた場合、クローザーを任されることもあり得る。