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名人候補・藤井聡太三冠、A級通算13期の名棋士・郷田真隆九段と対戦 10月19日、B級1組7回戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 10月19日。東京・将棋会館において第80期順位戦B級1組7回戦▲郷田真隆九段(50歳)-△藤井聡太三冠(19歳)戦がおこなわれます。

 藤井三冠はここまで5勝1敗。A級昇級を争うトップグループの成績で前半を折り返しました。前節では横山泰明七段に勝っています。

 藤井三冠の順位戦通算成績は44勝2敗(勝率0.957)。史上空前の勢いのまま勝ち続けています。

 郷田九段はA級13期、名人挑戦2回、タイトル6期などの実績を誇る名棋士。前期はB級1組で昇級争いをしていました。今期は3連勝から3連敗という星取りです。

 藤井三冠の今年度成績は33勝6敗(勝率0.846)です。

 竜王戦七番勝負で挑戦中の藤井三冠は、相変わらず大変なハードスケジュール。B級1組7回戦の一斉対局は21日に予定されていましたが、藤井三冠は竜王戦第2局の移動日と重なるため、本局は19日に変更されています。

 郷田九段の今年度成績は10勝8敗(勝率0.556)。B級1組での2敗を含め、現在は4連敗中です。

 両者は昨年、早指しの銀河戦で対戦しました。戦型は郷田九段先手で相矢倉。中盤では郷田九段がペースを掴んだようにも見えましたが、途中で流れが変わり、最後は藤井現三冠(当時七段)が勝っています。

 順位戦は持ち時間各6時間の長丁場。昼食、夕食休憩をはさみ、通例では夜遅くに終局となります。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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