強烈寒気の南下で、関東は雷や暴風などシビアウェザーに警戒を
強烈寒気が南下へ
あす20日(水)春分の日は、上空にかなり強い、この時期としては強烈な寒気が流れ込むため、非常に不安定な天気となります。急な強い雨や雷、ひょう、雪などの可能性があるほか、再び強い北風(暴風)が吹き荒れる荒天となるおそれがあり、警戒が必要です。
シビアウェザーに警戒
あす20日(水)春分の日は、午前中に晴れ間があっても、全く油断できません。上図のように昼過ぎには、関東のあちらこちらで雨雲が発生し、雷雲に発達する所も多いでしょう。昼過ぎの発雷確率は千葉北部や東京23区などで、50%以上と高くなっていて、落雷や突風、ひょうなどに要注意です。
さらに夕方になると、気温が急降下し、内陸を中心に雪が降ってくる所があるかもしれません。そしてその後、夜にかけて、今度は強い北風が吹き荒れる状態となり、平地でも平均風速は15メートル程度に達するでしょう。最大瞬間風速は20メートルから30メートルに達する所もあり、東京地方ではまさに台風並みの35メートルに達する所もある予想です。関東地方は警報級の暴風が吹くおそれがあります。(関東甲信の気象情報、東京の気象情報)
きのう18日(月)も強い北風が吹き荒れ、東京都心でも20メートル以上の最大瞬間風速を観測し、強風に伴う影響や被害も発生しましたが、あす20日(水)はきのうと同じか、あるいはきのう以上の強風(暴風)が吹き荒れるおそれがあり、警戒が必要です。
上空の寒気はいつ抜ける?
では上空の寒気はいつ抜け、いつ本格的な春はやってくるのでしょうか?上図は地上の気温と密接な関係がある上空1500メートル付近の寒気と暖気の予想です。青色が濃いほど平年より低く(寒く)、赤色が濃いほど平年より高い(暖かい)ことを表しています。
これによると、22日(金)頃までは全国的に寒気に覆われた状態が続くため、冬の寒さの続く所が多いでしょう。ところが週末になると、ようやくこの状態が解消に向かい、23日(土)は関東などにまだ寒気は残るものの、西から暖かな空気に覆われ始め、24日(日)になると、関東を含めて、ほぼ全国的に春本番の暖かな空気に覆われる見込みです。
ですから24日(日)以降は、全国的に春本番の暖かさがやってくるといいたいところではありますが、週末から週明けにかけて、日本付近は雨雲の通り道となる可能性があり、この雨の降るタイミング次第では、上空に暖気が入っても、地上は冷たい雨という可能性も考えられます。春本番の暖かな晴天がやってくるのは来週まで持ち越しとなるかもしれません。
春の復活は24日(日)以降?
東京都心の予報をみると、あす20日(水)春分の日は、最高気温が15度の予想となっていますが、これは昼頃に一時的に上がる気温で、夕方から夜にはもう5度程度まで下がり、しかも北風が吹き荒れるため、春とは程遠い一日となるでしょう。
さらにあさって21日(木)を寒の戻りの底として、23日(土)頃までは寒さが続く見込みです。23日(土)は雨雲の広がり方によっては、日中も10度に届かないような真冬並みの寒さとなるかもしれません。
24日(日)からは一気に15度を大きく超え、春本番の気温となりますが、天気傾向は曇りや雨で、日差しがあまりないと、ここまで上がらない可能性もあります。とはいえ、24日(日)以降は、ようやく長丁場の寒の戻りが終息すると考えて、問題はなさそうです。