【豊橋市】大河ドラマ「どうする家康」で注目したいスポット
大河ドラマ「どうする家康」が来年1月8日から放映開始される。徳川家康の生涯を描く内容だが、家康が主要な拠点を置いた浜松や岡崎と比べて、関連する史跡が豊橋には少ないのは否めない。しかし、キラリと光る家康スポットとして私は、市北部にある「賀茂神社」を推したい。
賀茂神社といえば、しょうぶの花。5月下旬から6月上旬に開催される「花しょうぶまつり」で有名だ。見ごろなら神社入り口の「たいこ橋」の上から、凛とした花の姿がうかがえるだろう。
賀茂神社で徳川家康との関連が深い随一の見物といえば、クスノキの巨木。
天正元年(1573年)に武田信玄が三河へと侵攻してきた際、野田城(新城市)を襲った。救援に向かうも返り討ちにされて敗走した家康が、このクスノキの空洞に身を寄せて一命を救われたエピソードが残っている。そのために家康は、巨大なクスノキをご神木として扱い、神社に崇敬の念を注いだ。
後に天下を治めた家康は、朱印状によって賀茂神社の土地の領有を認めた。こうした由来から、賀茂神社は「必勝祈願」や「立身出世」のご利益があるとされている。
ぽっかりと空いたご神木の穴は、なるほど、ご利益がありそうだ。
巨大なクスノキのほか、注目なのは家康公らしき像。徳川家のシンボルである葵の紋が入った衣服をまとっている。面白くないという表情を浮かべているのがユーモラスだ。
賀茂神社では、爪切り神事や大旗神事といった家康公にちなんだ神事が行われている。
【公式サイト】賀茂神社
住所:豊橋市賀茂町字神山1