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「おしゃれ着コース」を使わないと損!ニットの洗い上がりがまるで変わるコース選び

平島利恵洗濯研究家

洗濯研究家の平島 利恵です。
洗濯の際、衣類に合わせてコースを使い分けていますか?
すべて服を「おまかせコース」で洗うのは、実は非常にもったいないんです!
衣類に合わせたコース選びをすると、ニットの洗い上がりがまるで変わるので、シワ・毛羽立ち・傷みにお悩みの方はぜひ試してみてください!

おしゃれ着コースは回転数が違う

通常のコースとおしゃれ着コースは、ドラムの回転数縦型の遠心力が異なります。
おしゃれ着コースの場合、たっぷりの水に衣類を泳がせるよう弱水流で洗うため、衣類の痛みを抑えて洗濯ができます。

おしゃれ着の洗濯表示の見方

おしゃれ着やニットなどのデリケートな衣類を洗濯する際は必ず、洗濯表示を確認します。

「水洗い不可」の衣類は、家庭で洗濯できません
「水洗い不可」の衣類は、家庭で洗濯できません

手洗い表示の衣類でも、洗濯機のコースによっては洗濯機洗いができます。

機種・コースにより洗える衣類が異なる

コース名称や洗える洗濯表示は洗濯機により異なります。お使いの洗濯機の説明書を確認しましょう。

■手洗い・ドライクリーニング表示の衣類も洗濯可

パナソニック:おうちクリーニングコース
日立:おしゃれ着(ドライ)コース
シャープ:ホームクリーニングコース

■洗濯機洗い可マークのデリケートな衣類が洗濯可
パナソニック:おしゃれ着コース
日立:デリケート(ソフト)コース
シャープ:おしゃれ着コース

おしゃれ着コースで洗濯する際の注意点

中性洗剤を使用

衣類の風合いを保ちながら洗濯できる中性洗剤(おしゃれ着洗剤)を使用します。おしゃれ着コースは汚れを落とす力が弱いため、気になる汚れがある場合は、洗剤を塗布してから洗濯機にかけましょう。

水道水を使用

デリケートな衣類を温水洗いすると、縮みや衣類を傷める恐れがあります。お風呂の残り湯も使用せず、洗濯には30度以下の水道水を使用します。

衣類量に注意

通常コースに比べ、デリケートコースは洗濯できる衣類量が少なくなります。詰め込みすぎは衣類を傷める原因になるので、洗濯容量を確認しましょう。

衣類は畳んで入れる

洗濯機に入れる際は衣類を畳み平らになるよう重ねて入れます。

一般的に、デリケートコースは水流を抑えながら洗うため、洗濯ネットに入れなくても問題ありません。

ですが、ストッキングやレースのついた衣類、ボタンやホックなどの装飾品がついている衣類、風合いを損ねたくないデリケートな衣類は洗濯ネットに入れましょう。(取扱説明書で確認します)

引き手をしまい忘れると、他の衣類を傷める恐れがあります
引き手をしまい忘れると、他の衣類を傷める恐れがあります

洗濯ネットを使用する際は、1枚のネットにつき衣類も1枚、畳んで入れ、ファスナーの引き手をしっかりゴムの中にいれましょう。

柔軟剤を使用すると肌触りUP

香料が苦手な方は無香料が◎
香料が苦手な方は無香料が◎

ニットの場合は、柔軟剤を使用することで肌触りが優しく仕上がり、静電気防止の効果もあります。柔軟剤は規定量を計量しましょう。

衣類に合わせた干し方で仕上がりUP

優しく洗った後は、衣類に合わせた干し方をすることで、よりキレイに仕上がります。洗濯表示を確認しましょう。
線が2本ある「ぬれ干し」の場合は、脱水をせずにそのまま干します。

斜線があるものは、風通しの良い日陰に干します
斜線があるものは、風通しの良い日陰に干します

つり干し

ハンガーを使って干します。肩部分の干し跡がつきにくいハンガーを選びましょう。

乾きにくいニットは、早く乾かせるハンガーもおすすめです。

ニトリの「衣類が乾きやすいハンガー」を使うのもおすすめです
ニトリの「衣類が乾きやすいハンガー」を使うのもおすすめです

平干し

専用ネットや平干し台を使って干します。

型崩れなく早く乾きます
型崩れなく早く乾きます

物干し台を使う際は、下にタオルを敷くと干し跡を軽減できます。

袖や首元が下に垂れないよう、すべて台の上に置いて干します
袖や首元が下に垂れないよう、すべて台の上に置いて干します

脱水不足の時はタオルで包む

絞るのは厳禁!くるくると優しく丸めます
絞るのは厳禁!くるくると優しく丸めます

脱水時間が短くソフトになるため、衣類に水分が多く残り、特に冬場は乾きづらいのが難点です。

衣類が乾きにくい時は、タオルに包んでくるくる丸め、水分を移しとってから干しましょう。

ニットは、毛羽立ち・伸びが気になり、洗濯を控える方も多いと思います。
洗濯機のおしゃれ着コースなら生地に負担なく洗濯ができるので、活用し、ニットの蓄積汚れを予防しましょう!

洗濯研究家

2004年武庫川女子大学を卒業。株式会社リクルートに入社し、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC事業を展開。2013~2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国し、洗濯洗剤と布ナプキンプランド"Rinenna"を展開。現在、洗濯研究家として「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。クリーニング師。

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