こだわり製法のとちおとめは鮮烈な香り!「榮太樓総本舗」さんのいちご大福で楽しむ苺と大福のハーモニー
クリスマスとはまた一味異なり、春の訪れを告げる果物…といったら、苺ですね!スーパーの産直コーナーでは地域の方々が手塩にかけて育てた地元産の苺、はたまたデパートや高級フルーツショップなどでは一粒が桐箱に収められているものまで、様々な品種に迷ってしまいませんか?
そんな時は王道を選ぶのもひとつの手。あまおう、紅ほっぺ、章姫などお馴染みの品種が揃っておりますが忘れてはならない苺の定番、とちおとめ!!
今回は、1818年江戸時代より現在に至るまで商いを続け、更に農家他の方々と連携しながら和菓子を作っていらっしゃる「榮太樓総本舗」さんの「いちご大福(とちおとめ)」をご紹介。
栃木県宇都宮市のいちご農家「ハート&ベリー」さんのとちおとめを使用。特徴といたしまして、電解質やアミノ酸等を駆使し、独自の製法にて美しく赤い宝石のようないちごを育てて、その苺を丸ごと一粒包んだ苺大福。高さを出す為に苺を縦向きにして包むことが多いのですが、すらりとバランスの良いスタイルのとちおとめを活かす為に横向きに。しっかりと厚みもあり、その厚みがあるからこそ活かされる榮太樓総本舗さんの代名詞のひとつともいえるマンゲツモチのお餅のおかげで、ボリューム感もばっちり。
旨味とむっちりとした噛み応え、そして歯切れの良さが自慢のマンゲツモチ、優しい甘味と舌触りの半小豆餡(白餡と小豆こし餡をだいたい半々であわせたもの)の部分だけを堪能し、そろそろ酸味が欲しいかなという二口目でとちおとめが登場!
前歯を立てた瞬間、目が覚めるようなとちおとめの濃厚な香りが一気に立ち昇り、思わず目を見開いてしまうほど。もうひとつ驚いたのが、香りは濃厚ではあるものの果肉感や果汁、そして甘味や酸味は全てバランス良く備わっているものの、あくまで大福との調和がとれた存在感というところ。
鮮烈な香りという強かな印象、そして余韻を残していくので、意外な出会いという方もいらっしゃるかもしれません。
苺が主体、というわけではなく、全体のバランスを考慮した苺大福も今シーズンの候補として和菓子ソムリエの私は推奨したいなと思うのです。
<榮太樓総本舗・日本橋高島屋店>
公式サイト(外部リンク)
東京都中央区日本橋2-4-1地下1階
03-3211-4111(代表)
10時30分~19時30分