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打率トップ3に並ぶムーキー・ベッツ、ルイス・アライズ、大谷翔平は昨シーズンも高打率

宇根夏樹ベースボール・ライター
ムーキー・ベッツ(左)と大谷翔平 Apr 5, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月28日までに822試合が行われ、レギュラーシーズンの3分の1が終わった。162試合×30チーム÷2=2430試合、822試合÷2430試合=33.8%だ。

 昨シーズン、打率、出塁率、OPSのそれぞれにおいて、両リーグ・トップ10にランクインした選手は、以下のとおり。昨シーズンの数値、今シーズンの数値(両リーグ順位)、今シーズンのチームを記載している。

 彼らのうち、ルイス・アライズ(サンディエゴ・パドレエスパドレス)は、今月4日のトレードで、マイアミ・マーリンズからパドレスへ移った。ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)は、現時点では、ブレーブスの試合数×3.1以上の打席だが、左膝の前十字靭帯の断裂により、数日前に今シーズンを終えた。

筆者作成
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 昨シーズン、打率3割以上を記録した9人のうち、今シーズンも打率3割以上は3人だ。アライズは、昨シーズンが打率.354(1位)、今シーズンは打率.332(2位)。ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)は、打率.307(7位)→打率.338(1位)。大谷翔平(ドジャース)は、打率.304(9位)→打率.329(3位)と推移している。

 今シーズンのアライズの打率は、移籍前の.299(137打数41安打)に対し、移籍後は.379(95打数36安打)だ。過去2シーズンに続き、今シーズンも首位打者を獲得してもおかしくない。

 また、ベッツと大谷のチームメイトであるフレディ・フリーマンは、今シーズン、ほぼ打率3割の.297を記録している。過去8シーズン(2016~23年)、フリーマンの打率が3割を下回ったのは、2019年の1度きり。このシーズンの打率は.295だった。

 昨シーズンと今シーズンのどちらも出塁率4割以上は、ホアン・ソト(ニューヨーク・ヤンキース)、フリーマン、ベッツの3人だ。彼らに加え、大谷も、今シーズン、4割近い出塁率を記録している。

 ソトの出塁率は、メジャーリーグ1年目の2018年から、どのシーズンも4割以上だ。一方、打率3割以上のシーズンは、2020~21年の2度。ワシントン・ナショナルズとパドレスでプレーした2022年は、打率.242で出塁率.401を記録した。

 昨シーズン、30本以上のホームランを打った選手については、こちらで書いた。

「昨年30本塁打以上の選手は、今年もホームランを量産しているのか。シーズンは3分の1が終了」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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