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「子どもと気が合わない」「我が子が何を考えているか? わからない」その理由と解決策をお教えします。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

私は、性格というものに興味があり過ぎる心理カウンセラーです。

同じものを見ても、違う感想を持つことが多い人間。
「それは、どのような思考形態から来ているのかな?」と考えたりします。


性格に興味があり過ぎて、フロイトの心理性的発達理論に感銘を受け、30代のときに、「どのように育てたら、どのような子どもになり、そして、どのような大人になるか?」ということを書き綴った『性格形成論』という本を書き上げます。

この本を日本じゅうの様々な出版社に売り込みをかけ、ある出版社の編集長から「竹内先生、この本、子育て本に書き直したら?」という助言をもらいます。← 20数年前の出来事です。

それから私は、図書館に行って、朝から晩まで、さまざまな子育て本を読み漁るようになります。そうですね、30冊以上は読んだかと思います。そして私は、編集長から助言をもらってから1か月半で、見事に子育て本を書き上げます。← 私の書き上げた本は、何度も加筆修正を繰り返したのちに、リヨン社から「子どもを育てるとっておきのメッセージ」というタイトルで、書店に並ぶようになりました。パチパチパチ、メデタシメデタシ。

子育て本を出版したことにより、私は、ある方面からは子育てカウンセラーとも呼ばれるようになり、新聞にコラムも持つようになり、日本全国あちこちから子育て講演の講師として、呼ばれるようになりました。本当にありがたいことです。

今でこそ、行政の努力により、子育ての相談は私の元には寄せられることが少なくなりましたが、今でも私は子育ての悩み相談も承っております。← 20数年前から比べたら、行政は、子育ての相談にうんと積極的に人員を割いてくれるようになりました。
と同時に、今も私は、性格には興味があり過ぎて、最近は育てられ性格より、生まれつき性格の研究に軸足が置かれるようになりました。

生まれつき性格 = 気質 = キャラ = 一生変わることのない性格。

「子どもと気が合わない」「我が子が何を考えているか? わからない」
という親御さんの訴えのほとんどは、親の生まれつき性格と子どもの生まれつき性格の違いによることがほとんどです。

組み合わせは、下記の4通りです。
1.親が大人タイプであり、子どもが大人タイプ。
2.親が子どもタイプであり、子どもが大人タイプ。← わかり合えないことが多い。
3.親が大人タイプであり、子どもが子どもタイプ。← わかり合えないことが多い。
4.親が子どもタイプであり、子どもが子どもタイプ。

大人タイプとは、愛したいタイプです。自由気ままに勝手にやりたいタイプです。保護者を必要としません。自分に対し、自分でオッケーを出せるタイプです。

子どもタイプとは、愛されたいタイプです。褒められたい、認められたい、守られたい、受け容れられたいというタイプで、保護者を必要とします。自分に対し、自分でオッケーを出しにくいタイプです。

ちなみに、世の中の多くの人は、愛されたいタイプより愛したいタイプのほうが、そして、子どもタイプより大人タイプのほうが、立派な人間であると思っているようですが、そんなことは断じてありません。
そう、幼稚で下劣な大人タイプもいれば、成熟した高尚な子どもタイプもいる…ということです。

次に、大人タイプにも、おじいさんタイプおばあさんタイプお父さんタイプお母さんタイプがいて、さらに、大人っぽい大人タイプから子どもっぽい大人タイプまでいて、正確に理解するのは非常に困難です。

同じく、子どもタイプにも、長男タイプ長女タイプ二男タイプ二女タイプ末っ子タイプがいて、大人っぽい子どもタイプから子どもっぽい子どもタイプまでいて、これまた正確に理解するのは非常に困難です。

おじいさんタイプは、エニアグラムでいうところのタイプ5。
おばあさんタイプは、エニアグラムでいうところのタイプ9。
お父さんタイプは、エニアグラムでいうところのタイプ8。
お母さんタイプは、エニアグラムでいうところのタイプ2。
長男タイプは、エニアグラムでいうところのタイプ7。
長女タイプは、エニアグラムでいうところのタイプ1。
二男タイプは、エニアグラムでいうところのタイプ3。
二女タイプは、エニアグラムでいうところのタイプ6。
末っ子タイプは、エニアグラムでいうところのタイプ4。
※ エニアグラムにも流派がいろいろあります。ご注意ください。

世の中にある子育て本は、「お母さんタイプの親が、お母さんタイプの子どもをどう育てるか?」ということが書かれてあることがほとんどです。何故なら、お母さんタイプは、子どもが好きで子どもに興味があり、子育てが得意で子育てに自信をもっていることが多く、さらに人口が多いからです。
でも、残念ながら、子育て本を書いているお母さんタイプのほとんどは、「世の中には、お母さんタイプ以外の子どもがいる」ということを知りません。
よって、世の中にある子育て本は、親も子どももお母さんタイプであれば、バシッと決まるのですが、そうでない場合は、しっくりきません。そう、本に書いてある通りにやってみて言ってみても、子どもは本に書いてあるようには反応してくれないのです。
ちなみに、親がお母さんタイプで子どももお母さんタイプである確率は、2割弱です。ですから、世の中にある子育て本は、2割弱の親にしか、あまり役に立たないと言えるでしょう。

私は、子育て本を何十冊も読んだことがあるのですが、子どもの生まれつき性格を鑑みて書かれた本は、【子どもの「生まれつき性格」を大切にする子育て】以外、知りません。
でも、今ご紹介した本には、大きな欠点があります。それは、本を1回読んだぐらいでは、自分が何タイプかわからないし、自分の子どもも何タイプかわからない…ということです。このあたりは、生年月日で簡単に性格がわかった気になる個性心理学 = 動物占い より、うんと取っ付きにくいと思います。

よって、本当に自分の生まれつき性格や子どもの生まれつき性格を知りたいのであれば、良さげなキャラ診断アドバイザーを選んで、訪ねてみると宜しいかと思います。優秀で有能なキャラ診断アドバイザーであれば、あなたの子育ての悩みを、きっと解消してくれることと思います。

大人タイプの親は、子どもタイプの我が子を見ると、「おとなしい子」「元気がない子」「子どもらしくない子」「すぐにメソメソする子」「暗い子」「弱虫」「覇気がない子」「自己主張できない子」に映ることが多いようです。

子どもタイプの親は、大人タイプの我が子を見ると、「言うことを聞かない子」「聞き分けのない子」「わがままな子」「乱暴な子」「うるさい子」に映ることが多いようです。

この記事をお読みのあなたは、「ズバリ、自分が何タイプか?」は、わからないかもしれませんが、「自分が大人タイプか? 子どもタイプか?」「自分の子どもは、大人タイプか? 子どもタイプか?」については、よくよく言動を観察すればわかるかと思います。

もちろん、子どもが悪いことをしたら、優しく厳しく叱って構いませんが、日頃から、子どもが何か言ったりやったりしたら、「何故、そのようなこと言ったのか? やったのか?」教えてもらうつもりで訊いてみましょう。
そうしたら、だんだん、自分の子どもが、自分と違う、「どのような世界観を持っているか?」が、理解できるようになります。そう、あなたとあなたのお子さんは、違う人格を持っている、1人の立派な人間なのです。

子どもは、ひとりひとり違います。そう、あなたとまるっきり違う性格の持ち主であることもある…ということです。どうぞ互いに尊重し合って、仲の良い親子をやっていってくださいね。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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