北朝鮮が短距離弾道ミサイル2発を発射。今年の発射は43発(うち成功41発)
10月6日朝、北朝鮮が短距離弾道ミサイル2発を発射しました。これにより2022年のミサイル発射は失敗2発を含め23回の発射機会で43発のミサイル発射となります。予備実験を含め発射成功は41発です。
※3月20日に発射された多連装ロケット4発はカウントせず。1月25日に発射された巡航ミサイル2発はカウント。発射されたのはほとんどが弾道ミサイル。
- 9月25日朝 32号 KN-23短距離弾道ミサイル?
- 9月28日夕 33号、34号 KN-23?
- 9月29日夜 35号、36号 KN-23?
- 10月1日朝 37号、38号 KN-23?
- 10月4日朝 39号 火星12中距離弾道ミサイル?
- 10月6日朝 40号、41号 KN-23とKN-25?
10月6日朝の北朝鮮ミサイル推定発射地点は韓国軍によると、平壌の市街地の北東にある三石区域(삼석、サムソク)です。韓国軍と自衛隊の観測による飛行性能は以下の通りです。
自衛隊の観測数値
- 1発目 水平距離350km 最大高度100km
- 2発目 水平距離800km 最大高度50km
韓国軍の観測数値
- 1発目 水平距離350km 最大高度80km 速度マッハ5
- 2発目 水平距離800km 最大高度60km 速度マッハ6
過去の北朝鮮のミサイル発射と比べると、1発目はKN-25超大型ロケット弾の通常弾道軌道が、2発目はKN-23短距離弾道ミサイル(ロシア製イスカンデルの模倣)の滑空弾道軌道が近い飛び方です。
※KN-25超大型ロケット弾(超大型放射砲)は並みの短距離弾道ミサイルよりも大きく、北朝鮮はロケット弾を自称しているが日米韓の評価では短距離弾道ミサイルに分類される。
※KNナンバーはアメリカ軍が命名したコードネーム。
※着弾位置は筆者の推定。三石(サムソク)から350kmはちょうと射爆場の無人島(卵島)の位置に掛かる。800kmはKN-23系の最大飛距離。