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地方移住 いきなり畑・土地・山付きの家を買ってはいけない理由【移住者の本音】

DIY-FUFUDIYクリエイター | 地方移住者 | 家庭菜園家

私たちは田舎に移住して4年目の夫婦です。
移住先でレンタルスペース・コワーキングスペースを運営したり、SNSで発信していることもあり、たまに移住相談を受けることもあります。

その中でよくある相談が「大きな畑付きの家を探している」「広い庭がほしい」「裏山があるような場所がいい」という内容です。

都会で生まれ育った人にとって憧れの田舎暮らし像は、広い畑があって、広い庭でバーベキューをして、裏山で果樹を育てるみたいな暮らしなのかもしれません。

理想と現実のギャップ

私たち夫婦はもともと田舎出身なので、畑や土地の管理がいかに大変かをよくわかっています。

土地が広いと夏場は草刈りに追われてしまいますし、結構重労働です。

畑で野菜を育てるのは楽しいですが、近所のおじいちゃん・おばあちゃんにいくらでも野菜がもらえたりするし、その方たちの方がよっぽど上手に野菜を育てます。

庭でバーベキューをしたり、ピザ窯をつくってみたりするのも憧れますが、実際にそういうことをするのは年に数回程度です。

等身大の家選びは大事
等身大の家選びは大事

多くの人にとって田舎暮らしはあくまで手段

田舎暮らし自体が目的で移住してくる人や、自給自足に近い生活がしたい人であれば、時間や労力を使って田畑を耕したり、土地を管理してもいいかもしれません。

しかし、多くの人にとっては本業があったり、求める暮らしがあると思います。
休日返上で草刈りをやって、「何も楽しめてない」となると本末転倒です。

・リモートで仕事ができるからゆったりした環境に身をおきたい
・都会と田舎の二拠点生活がしたい
・田舎ののびのびとした環境で子育てがしたい

こういうスタイルの人にとっては田舎暮らしは人生を楽しむための手段になると思います。そういう場合は無理のない家や環境を選ぶべきだと思います。

私たちにとっては田舎暮らしは手段
私たちにとっては田舎暮らしは手段

最初は賃貸でもOK

いきなり家や土地を買うのはリスクが高いので、まずは賃貸に住んでみるのがおすすめです。市町村が管理している「お試し住宅」などを活用すれば安い賃料で借りることもできます。

1年くらい住んでみると、自分の肌に合うかどうか判断できると思います。

また、実際に地域に身をおくことで人の繋がりができ、外に出ていないような空き家情報が入ってくるというのも期待できます。

春夏秋冬を体験すると本当に住みたい場所か見極められるかも
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私たちのケース

私たちは築40年の木造二階建ての一軒家を購入しました。
田舎にしてはすごくコンパクトな家に住んでいます。

大きな畑や庭があるわけではありませんが、管理はとても楽です。
都会とは違って家が密集していないので、子育てをする上でも、過度に騒音などを気にしなくていいのも嬉しいポイントです。

小さな家に住んでいます
小さな家に住んでいます

田舎暮らし自体が目的なのか、手段として田舎を選ぶのか。
どちら寄りなのかによって移住の意味合いが変わってくると思います。

あとで後悔しないためにも、理想像ばかりでなく、自分たちがするであろう実態の暮らしをよく考えてみるのもいいのかな、と思います。

私たちの当事者としての意見が参考になれば幸いです。

DIYクリエイター | 地方移住者 | 家庭菜園家

築40年の100万円物件をDIYでセルフリノベしている30代夫婦です。DIY/地方移住/家庭菜園をテーマに記事を書いています。子育てにも奮闘中。合言葉は「すべては味と思い出」。

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