【京都市】上京区『相国寺』の狩野光信筆による「鳴き龍」と「浴室」が4年ぶりに特別拝観♪
室町幕府三代将軍である足利義満によって創建され、室町幕府と密接な関係を持ちながら発展した臨済宗相国寺派大本山「相国寺」。
京都五山第二位に列せられる名刹である「相国寺」の特別拝観が行われています。
特別公開では豊臣秀頼が寄進し、狩野光信筆による「鳴き龍」で知られる法堂、方丈、4年ぶり公開となる浴室を見学することができます。
春の特別拝観【相国寺】
2023年3月24日(金)~6月4日(日)
緑がとっても美しい境内を歩くのはとっても気持ちがいいですね♪
4年ぶりの公開となる「相国寺」の浴室は、1400年頃の創建と伝えられています。
現在の建物は1596年(慶長元年)に再建されたもので、京都府指定有形文化財。
金閣寺、銀閣寺を末寺にもつ臨済宗相国寺派の大本山である「相国寺」。
正式名称は萬年山相國承天禅寺。
夢窓疎石を開山として創建された「相国寺」。
庭師の資格を有する私が「庭師」としても大尊敬する日本初の作庭家ともいわれる僧侶「夢窓疎石」が開山されたということからもこのお寺さんの大切さが伺い知れます。夢窓疎石といえば、嵐山の「天龍寺」を思い浮かべるかたも多いのでは?
長寿のお守り「いのちながし」も特別に見せてもらいました。素敵なデザインですね♪
禅寺につたわる物語「女性と仏教」について、後期5月28日から相国寺承天閣美術館で始まります。
また6月8日からは、ご先祖追善供養で伊藤若冲筆の相国寺観音懺法を荘厳する動植綵絵30幅(複製画)が公開されます。
6/17に観音懺法会が行われるのですが、その前の1週間6/8~6/14まで観音懺法会仕様の方丈が特別公開。
中世より記録の残る観音懺法は、白衣観音を本尊とし、罪を懺悔する法要です。お経や独特の声明、儀式の所作、太鼓や鉢のつきかた、衣や足袋まで特殊なものだったりします。
相国寺さんは、京都の歴史にとって大切な場所でもあります。
数年前に撮影されたドラマ「伊藤若冲」には、「高津商会」の小道具たちも使われておりました。その際に「相国寺」さんと若冲との深いつながりがあることを学んだのを思い出しました!
文化的にも学びが多い場所ですので、ぜひ、足をお運びください♪
相国寺
京都市上京区今出川通烏丸東入相国寺門前町701
(写真提供 Wakako)