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博多名物「とりかわ」の発祥の味。俱利伽羅焼きと呼ばれる、カリッとした食感とジューシーさがたまらない。

ラーログ/福岡グルメレポートインスタグラマー/グルメライター

博多名物「とりかわ」

グルメの街、博多名物の「とりかわ」をご存じでしょうか。やきとり屋さんで普通に鶏の皮を焼いたものではありません。ぐるぐるに巻いた鶏皮を、何度も何度も焼いて脂を落とし、外はカリッと中はジューシーに仕上げられたものが博多名物の「とりかわ」といわれています。

その名物の発祥は「焼きとりの権兵衛」と言われていますが、権兵衛の跡地でそのまま店を受継いだのが、この「とりかわ 粋恭」だそうです。ただこの「とりかわ」、他にも「かわ屋」をはじめ受継ぐお店が福岡には数多くあります。そのルーツはもちろん権兵衛ですが、跡地に受継いでいることからも、「粋恭」も発祥の味を引継ぐお店のひとつではないでしょうか。

場所は、薬院六つ角を入ってすぐ、薬院大通駅から歩いて5分ほどのところ。

行列覚悟の人気店

この「とりかわ 粋恭」は言わずと知れた人気店。1階はカウンター席が並び、2階には座敷席もあるようです。開店前から行列ができることも多いようですが、3名以上であれば予約も可能なようで、これはお店に要相談ですね。せっかくならば、カウンターで焼きあがりを見ながらいただきたいですね。

店内は以前の権兵衛から引継いでから、改装や増築などで、現在は綺麗で和風の上質な空間となっています。

カウンターに座りまずは生ビールを一杯。このカウンターから眺める景色と店内の雰囲気からも歴史を感じます。

名物とりかわ

これが名物のとりかわ。ぐるぐるに巻かれた鶏皮が、しっかりと焼きあげられています。このカリッとした仕上がりとタレの旨味が最高です。また、中身は柔らかくジューシーで、なんともいえない食感がたまりません。

博多ならではの独特なこのとりかわは、「俱利伽羅焼き」とも呼ばれるようで、うなぎを串に巻き付けて焼く「くりから焼き」に似ていることから、そう呼ばれることもあるようです。

もともとの発祥は、柔らかいブヨブヨの食感や脂っぽさに見た目など、特に女性が苦手としていた鶏皮を、なんとか美味しく食べていただきたいという思いから、この博多とりかわが生まれたようです。これはもう何本でも食べれそう。普通に10本、いや20本でもいけそうな美味しさです。

他にも美味しいメニューが

とりかわオンリーでいただく人もいらっしゃいますが、他にも美味しいやきとりや、巻き物に焼き野菜なんかもあります。なかには珍しいダルムなんかも。どれも素材が良く、焼き加減や味付けも美味しいメニューばかり。そんな他のメニューもいただいてみました。

シンプルに焼き上げたとりはつ。
シンプルに焼き上げたとりはつ。

塩で焼きあげた砂ズリ。
塩で焼きあげた砂ズリ。

久留米で名物のダルム。ダルムとは腸のこと。粋恭の仕上げはまた独特です。
久留米で名物のダルム。ダルムとは腸のこと。粋恭の仕上げはまた独特です。

焼き野菜のしいたけ。大きくて美味しい。
焼き野菜のしいたけ。大きくて美味しい。

中落カルビ。味加減も最高。
中落カルビ。味加減も最高。

美味しかった

とりかわはもちろん、どれも美味しいメニューばかり。でも、とりかわはやっぱり博多の名物。最近はいろんな土地にも展開されていますが、もともとは博多発祥のご当地グルメ。グルメの街でもある博多で、大人気の名物メニュー。これはぜひ味わっていただきたいメニューです。

とりかわ 粋恭

住所:福岡県福岡市中央区薬院1丁目11−15
営業時間:17時00分~23時00分
定休日:年末年始
アクセス:薬院大通駅より徒歩5分

インスタグラマー/グルメライター

福岡のラーメンインスタグラマー&グルメブロガー/KBCテレビ「高校生のじかん」出演中/一日一麺をモットーに年間400杯以上のラーメンを食すラーメンマニア/日々孤独に麺活を続ける〈博多のススリスト〉/【 name:Hiroyuki Kikai】/ 福岡の美味しいラーメンを全国に広めたいという思いと、あなたの行きたいお店を見つけるお手伝い。ラーメン以外も、食の宝庫と呼ばれる福岡グルメもご紹介。美味しいメニューをお届けします。ぜひあなたのお店選びのご参考に。instagramもラーログで検索してみてね!

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