来春のWBCに出場するチームUSA10人の平均年俸は約2000万ドル
WBC連覇をめざすチームUSAに、10人目の選手が加わった。8月26日、ティム・アンダーソン(シカゴ・ホワイトソックス)の参加が発表になった。
アンダーソンを含む10人は、いずれもオールスター・ゲームに選ばれたことがあり、その回数は計47度を数える。ゴールドグラブの受賞は4人が計19度、シルバースラッガーの受賞は9人が計28度だ。
また、今シーズンの平均年俸は、2000万ドル近い。1974万4150ドルだ。最も少ない、71万6500ドルのセドリック・マリンズ(ボルティモア・オリオールズ)を除くと、9人の平均は2185万8333ドルとなる。マリンズがブレイクしたのは、昨シーズンだ。30-30を達成した。
ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)は、ゴールドグラブもシルバースラッガーも皆無ながら、2019年は53本のホームランを打ち、ルーキーのシーズン最多本塁打を更新した。それまでは、2017年にアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が記録した、52本塁打が最も多かった。ちなみに、2019年にシルバースラッガーを受賞したナ・リーグの一塁手は、フレディ・フリーマン(当時アトランタ・ブレーブス/現ロサンゼルス・ドジャース)だ。アロンゾとフリーマンのOPSは.941と.938なので、ほぼ変わらない。ホームランは53本と38本、出塁率は.358と.389だ。どちらが受賞しても、おかしくなかった気がする。
ここから、ジャッジとフリーマンもチームUSAに加わる可能性は皆無ではないが、おそらく、そうはならないだろう。ジャッジは、今オフにFAとなり、大型契約を手にする。その1年目を万全の態勢で迎えるため、WBC出場は見送ると思われる。フリーマンが守る一塁には、すでにポール・ゴールドシュミット(セントルイス・カーディナルス)とアロンゾがいる。ロースターに入る野手は、残り3~4人だ。【追記:8/27】スポーツネットのシャイ・ダビディによると、フリーマンは、7月半ばに、カナダ代表としてプレーしたいとコメントしている。フリーマンの両親は、カナダ出身だ。
ただ、ジャッジやフリーマンがいなくても、これだけ揃えば、野手は十分だろう。あとは、投手の顔ぶれ次第だ。「WBCの「チームUSA」には大物が揃うが、監督は地味!? 過去3度はワールドシリーズ優勝監督だが…」で書いたとおり、投手はまだ誰も参加を表明していない。