エンゲージメントを高める経営とは何か?仕事や会社に対して充実した心理状態を創りだす
エンゲージメントとは何か?
人材マネジメントの世界では「エンゲージメント」という言葉が流行っています。
しかし、日本ではあまり馴染みがない言葉かもしれません。
日本人が「エンゲージメント」という言葉を聞くと、婚約や結婚をイメージする人が多いことでしょう。
人材マネジメントの世界では、海外を中心に広がっている「エンゲージメント」という言葉は、学術的には、「ワーク・エンゲージメント」と呼ばれることが多く、エンゲージメントの研究者であるSchaufeli氏によると、
'''「活力、熱意、没頭に特徴づけられる、仕事に関連したポジティブな心理状態」
「自分の仕事に対して活力に満ち、完全に打ち込んでいる状態」'''
などと定義されています。
また、コンサルティングなどの実務家の世界では、「従業員エンゲージメント」と呼ばれることが多く、組織人事コンサルティング会社のタワーズ・ワトソン社によると、
「従業員一人ひとりが会社の成長と自身の成長を結び付け、会社が実現しようとしている戦略・目標に向かって、自らの力を発揮しようとする自発的な意欲」
などと定義されています。
エンゲージメントの尺度としては何があるのか?
エンゲージメントの尺度として、最も有名なものは、ユトレヒト・ワーク・エンゲージメント・スケールがあります。
これは、
'''活力(vigor)・・・就業中の高い水準のエネルギーや心理的回復力
熱意(dedication)・・・仕事への強い関与、仕事の有意味感や誇り
没頭(absorption)・・・仕事への集中と没頭'''
以上の3つで測ることができます。