雨キャンプは川の増水だけでなく崖崩れ・落雷・強風にも要注意!雨天のトラブル事例と回避法について
混雑するキャンプ場でも雨の日には利用者が一気に減りますよね。
場合によっては誰もいなくて、キャンプ場が貸し切り状態になることもあります。
雨キャンプも対策さえすれば楽しめるので、あえて雨の日を狙ってキャンプに行かれる方もいるでしょう。
私も雨キャンプは好きなのでよく行きます。
ただ「雨の日にキャンプをする場合は川の近くを避ける」ことが常識になっていますが、雨キャンプの危険性は河川の増水だけではありません。
この記事では「河川の増水」以外の雨キャンプの危険性について体験談も混じえて紹介します。
①崖崩れ
まずは【崖崩れ】について。
河川から離れた雨の影響が少ない場所でも土砂災害の危険はあるので注意が必要です。
【崖崩れの危険】
・道路の崖崩れ
・テントサイトの崖崩れ
以前、北海道のキャンプ場で宿泊した時のこと。
夜中の大雨でキャンプ場への主要道が崖崩れを起こし、通行止めになってしまった事がありました。
その日は運良く、キャンプ場の管理人さんも宿泊されていたので、すぐに固定電話で警察と周辺の土地の所有者に連絡を取ってくれました。
おかげで、私有地を通って脱出することができて大事には至りませんでした。
もし、無人のキャンプ場で携帯電話が圏外だった場合は途方に暮れるところでしたね。
また、崖崩れは道路の危険だけでなく、テントサイトも危険があります。
段々畑状のサイトは落石や地崩れの危険もあるので、上も下も危険がないかをチェックする必要があります。
危険を感じるような場所での雨キャンプは回避しましょう。
②落雷
大雨は雷とセットでやってくる場合があります。
雷を避けることは難しいので、無理をせず鉄筋造りの炊事棟や車内に避難することが一番です。
【雷の危険】
・感電の危険
・倒木の危険
雷が鳴りだしたら木の下へ避難したくなりますよね。
でも、実はこれがNG行為なんです。
雷は基本的に高い場所に落ちやすい傾向があります。
もし、雷が木に落ちた場合、落雷が木の幹を伝って地面の周囲を感電させてしまいます。
最低でも木から2メートル以上離れた方が良いそうですが、安心は出来ませんね。
もし、自動車移動なら雷が近づいた時は迷わず車内へ避難しましょう。
そして、落雷による倒木の危険もあります。
なので、雨の日に枯れた木や大きな木の近くでキャンプをするのは絶対に避けるべきでしょう。
③強風
低気圧を伴う大雨が降るときは強風にも気を付けなければなりません。
特に離島や半島の先でキャンプをする場合は強烈な突風が吹く可能性があるので、風除けのある場所でテント設営するのがベストです。
【強風の危険】
・テント、タープの崩壊
・倒木
以前、伊豆大島の見晴らしの良い高台のキャンプ場に滞在していた時のこと。
日中は天気が良かったのですが、夜中に大雨が降りました。
大雨だけなら問題なかったのですが、強烈な突風も吹いてきてテントのフレームが一瞬で2本も折れて崩壊してしまいました。
慌てて必要なものだけバッグに詰めて炊事棟に避難したのですが、何もかもビショ濡れになった思い出があります。
もし、テントごと崖下に飛ばされてしまったらと想像するとゾッとします。
また、強風が吹いている時は木の枝がテントの上に落ちてくることもあります。
枯れ枝がぶら下がった木や大木の近くにはテントを張らない方が良いでしょう。
最後に
雨のキャンプを計画する時は天気予報を入念にチェックして大雨や強風の警報が出た時は事前に中止する、もしくは早めに撤収することを心掛けましょう。
特に今回紹介した危険な場所は雨天のテント設営は避けて下さいね。