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伸びたテントポールのゴム紐を100均のアウトドア用ゴムで修理してみた!安価なショックコードの交換方法

たびんちゅや節約キャンプ旅研究家

キャンプでテントを長く使っているとフレームポールの中に入っているゴム紐(ショックコード)が伸びてしまいます。

ショックコードが伸びてしまうとテントフレームを組み立てる時にポールがしっかりと接続できなくて時間がかかったり、ポール同士が浅く接続された状態でテントを組み立てると破損の原因にもなったりします。

アウトドアショップへ行けば交換用のショックコードも販売されていますが、実は百均アイテムでもショックコードの交換修理が出来るのです。

この記事では100均のアウトドア用ゴムを使ってテントポールのゴム紐を交換する方法を紹介します。

テントフレーム

このテントは使い始めてから14年が経過して、テントフレームのショックコードが伸びてしまいました。

テントフレームの形状には様々な種類がありますが、今回はYY字型(ダブルY型)のショックコードを交換します。

このテントはアメリカンサイズの3人用テントですが5本のフレームポールで構成されており、最長のフレームポールでも使用するゴム紐の長さが1400mmと短いのです。

なので長さが2500mmしかない百均のアウトドア用ゴムで修理することが出来ます。

1本のフレームポールに対して7割の長さでゴム紐を使用するなら長さ3500mmまでのフレームポールの修理ができると思います。

使用するゴム紐の長さ

交換する新しいゴム紐はフレームポール内の古いショックコードと同じ太さを使うのが好ましいです。

テントのフレームポールを本数とサイズに分けると以下になります。

【フレームポールの本数】
1390mm×4本
1740mm×1本
1250mm×1本

交換に使用するショックコードはフレームポールに対して7~8割程度の長さにすると良いとされているので、それぞれのサイズは以下にしました。

結び目の輪を大きくする為に中心のポールとクロスするポールに使うゴム紐は長めにしています。

【ゴム紐の寸法】
1250mm×4本(約7割)
1450mm×1本(約8.3割)
1000mm×1本(約8.4割)

アウトドア用ゴムの長さが2500mmなので、この寸法なら3個あれば交換修理が出来ますね。

ちなみに百均のセリアで1個110円(税込)で購入しました。※2024年12月の価格

使用する道具

アウトドア用ゴムは実際には2500mmより少し長い
アウトドア用ゴムは実際には2500mmより少し長い

【使用する道具】
・ハサミ
・スケール(メジャー)
・ライター
・ダブルクリップ
・セロハンテープ

ライターはゴム紐の先端を溶かして、ほつれないようにする為に使用します。

エンドプラグを外す

まずはフレームポールの先端(エンドプラグ)を外します。

エンドプラグの構造には色々な種類があり、ペンチで引き抜くタイプもあればネジタイプになっているものもあります。

パイプの先端に小さな窪みがあればネジタイプになっている可能性が高いです。

今回交換するフレームポールはネジタイプと引き抜くタイプの両方がありました。

エンドプラグに新しいゴムを取り付ける

エンドプラグを引き抜いたら伸びたショックコードにダブルクリップを挟んでフレーム内に戻らないようにします。

そして、新しいゴム紐にエンドプラグを付け替えます。

エンドプラグには「もやい結び」でゴム紐を取り付けました。

新しいゴムと古いゴムを接続

次にエンドプラグを取り付けた新しいゴム紐と古いショックコードをセロハンテープで接続します。

そして、ショックコードを固定していたダブルクリップを外し、フレームの反対側から古いゴム紐を引っ張ります。

すると古いショックコードを取り出すと同時に新しいゴム紐も入っていくのです。

この時にフレーム内にゴム紐が引っ掛かったら無理せずに反対側から押し込みながら引っ張るとスムーズに通ると思います。

反対側のエンドプラグを取り付ける

新しいゴム紐が最後まで通ったら、ゴム紐がフレームポール内に戻らないようにダブルクリップで固定します。

そして、古いショックコードに取り付けてあったエンドプラグを新しいゴム紐に付け替えます。

このエンドプラグは樹脂タイプでした。

パカっと開いてショックコードを取り外すタイプでした。

そして、新しいゴム紐を固定していたダブルクリップを外せば交換修理は終了です。

同様の方法で他のテントフレームも交換します。

これでテントフレームを しっかりと組み立てることが出来るようになりました。

使い心地

ショックコードのテンションが強くなったのでテントフレームの組み立てがスムーズになりました。

心なしかテントフレームを折り畳む時もスムーズになったような気がしますね。

最後に

百均のアウトドア用ゴムには芯ゴムにカーボン配合の天然ゴムが使用されているので耐久性にも優れていると思います。

ソロ用のテントならフレームポールの長さが短いので百均のアウトドア用ゴムで交換修理ができるモデルも多いでしょう。

ショックコードの交換を自分でやってみよう!とお考えの方の参考になれば幸いです。

節約キャンプ旅研究家

お金を掛けずにキャンプや車中泊をしながら野宿旅を楽しむ方法や旅のトラブル対策などを紹介しています。 他にも自作のキャンプ道具やキャンプ・車中泊の裏技なども発信しています。

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