日本のパスサッカーには、錦織圭の「パスセンス」が欠けている
代表の新監督。誰が就任することになっても、その前途は多難だと思う。
アジアカップを戦ったスタメンの平均年齢は28歳強。この数字は、ブラジルW杯に出場した32チームの中で、最も高齢チームだったアルゼンチンとほぼ同じ。もし、このまま2018年W杯に臨めば、日本の平均年齢は32歳になる。
日本は、あと3年半の間に、平均年齢を大幅に下げる必要に迫られている。30歳を越えた選手は、一般的には3人以下が理想と言われる。チームの若返り、新戦力の登用は、新監督に課せられた一番の仕事になるだろう。
残るのは誰か。さすがに苦しいと言わざるを得ないのが、2018年W杯時に38歳になっている遠藤。一方、微妙な存在に映るのが、34歳を迎えている長谷部だ。
先のアジアカップで、長谷部は4−3−3のアンカーとしてプレイした。最後尾から攻撃をビルドアップする際、3−4−3に姿を変える4−3−3。長谷部もそれと呼応するように、アンカーから最後尾へとポジションを変えた。チームのキープレイヤー。アギーレの作戦は、機に応じて上下に移動する長谷部の動きに支えられていた。
「生まれながらのリーダー。チームを落ち着かせることができる人物」と、アギーレが言うように、彼は優れたキャプテンシーの持ち主でもある。精神的主柱としての魅力をも備えている。代役を見つけることは簡単ではない。
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