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ブライトン監督が披露した左右非対称な3-4-2-1。三笘はこの3バックの方が断然活きる

杉山茂樹スポーツライター
(写真:REX/アフロ)

 12月5日(現地時間)に行われた三笘薫所属のブライトン対フラム戦。開幕から4-2-3-1あるいは4-4-2で通してきたブライトンのファビアン・ハーツラー監督だったが、このフラム戦では初めて試合の頭から3-4-3を採用した。

 昨季まで監督を務めたザンクトパウリ(ブンデスリーガ2部)時代は、3-4-3をメインに戦っていたので本来の姿に戻ったと言うべきか。これを機に原点回帰するのか。次戦のレスター戦(12月8日・現地時間)が注目される。

 森保一監督を想起させる。サンフレッチェ広島時代、3-4-2-1一辺倒だった監督が、日本代表監督に就任するや数試合目で4-2-3-1に移行。その後、4-3-3にも手を広げたが、ご承知のように2022年カタールW杯で突如、3-4-2-1に回帰する。大会直後、オーソドックスな4バックに戻すも、今年に入ると3-4-2-1の比率が増え、現在では定番化している。

 変更の理由を明確に語ったためしはない。勝手に察すれば3-4-2-1に安心感というか、居心地のよさを感じているのだろう。ハーツラー監督はどうなのか。

 もっともハーツラーの監督の3バックと森保監督の3バックとでは趣が異なる。3-4-3と先述したハーツラー式は、どちらかと言えば4-2-3-1からの変型で、コテコテの3-4-2-1では全くなかった。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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