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オートバイのあれこれ『ゆとりのランナバウト。“風感覚” KH400』

Rotti.モトエンスー(moto enthusiast)

全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。

今日は『ゆとりのランナバウト。“風感覚” KH400』をテーマにお話ししようと思います。

空冷Z系モデルと並び、現在も高い人気を誇るカワサキの2ストトリプルシリーズ。

カワサキの2ストトリプルといえば、やはり元祖である『500SSマッハⅢ』、そしてシリーズ最大排気量の『750SSマッハⅣ』が代表的存在でしょう。

▲1969年にデビューしたマッハ第一号・500SS MachⅢ
▲1969年にデビューしたマッハ第一号・500SS MachⅢ

一方、400cc未満の中型クラスにおいても、カワサキの2ストトリプルは人気が高いです。

250/350/400SS』のミドルマッハ、そしてその後継『KH』シリーズも特に絶版バイクファンからは厚く支持されています。

というわけで今回は、カワサキ2ストトリプルのラストジェネレーションである「ケッチ」の400、『KH400』にフォーカスしてみましょう。

▲400SSの後継モデルとして登場したKH400
▲400SSの後継モデルとして登場したKH400

KH400は、1976年(昭和51年)にデビューしました。

71年に登場したミドルマッハの初代・350SSの進化版である400SSの後継ぎとして出てきたモデルになります。

車名がガラリと変わって『マッハ』ではなくなったKH400ですが、実際のところKH400のディテールは400SSのそれとほとんど変わりません。

ただし、エンジン出力は400SSより4ps小さい38psとされ、ミドルマッハの頃に見られたじゃじゃ馬感が希薄化していたのは事実です。

これは、“乗りこなす楽しみ”を求めていた古参のマッハファンにとっては残念なことだったのかもしれませんね。

しかしながら、KHはそれと引き換えに扱いやすさが向上しており、一般ライダーからするとカワサキトリプルの世界に足を踏み入れやすくなったといえるでしょう。

KH400がデビューした76年というと、バイクの総合的な完成度の高さ(トータルバランスの良さ)も重視され始めた頃だったので、カワサキも速さ一辺倒だったマッハから考えを改め、KHではドライバビリティを重視したのだと考えられます。

▲マッハシリーズと比べるとマイルドな特性になっていた
▲マッハシリーズと比べるとマイルドな特性になっていた

画像引用元:川崎重工

モトエンスー(moto enthusiast)

バイクを楽しむライター。バイク歴15年で乗り継いだ愛車は10台以上。ツーリング/モータースポーツ、オンロード/オフロード、最新バイク/絶版バイク問わず、バイクにまつわることは全部好き。

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