JR「藤沢駅」から車で5分ほど。閑静な藤が岡の住宅街に『レトロチックインテリア雑貨店 deco8（デコハチ）』（以下『デコハチ』）という平屋の古民家をリフォームしたお店があります。

『デコハチ』は「駄菓子屋さん」「レトロチックインテリア雑貨店」「壁紙・床材施工専門店」という3つの顔を持つお店。建築やデザイン関係のお仕事に従事してきたご夫婦が、2018年4月にお店をオープンしました。今日は「駄菓子屋さん」にフォーカス。賑わいを見せるお店のようすをお伝えします。

まず『デコハチ』の「駄菓子屋さん」は、店舗向かって右側のサンシェードがかかる縁側で開かれます。

縁側の窓を開けると、そこには昭和から変わらぬ姿の駄菓子たちが並びます。チョコレート、キャンディー、ラムネ、ゼリーなど、100円あればいくつも買える安くてかわいい駄菓子がいっぱい。子どもにとっては夢のような空間ですよね。

「元々は倉庫として利用していた平屋を、全て自分たちの手でリフォームしました」と話す店主。「自身の子どもたちが巣立ったのを機に『好きなことを見つけて、思い切り挑戦してみよう』と思いました。その『好きなこと』を詰め込んだ場所が『デコハチ』です」と続けます。「新たな人生に踏み出したこと」をとても楽しそうに話す店主。これまでのこと、そしてこれからのことをお聞きしていると、なにやら黄色い声があちこちから聞こえてきました。

「あらあら、油断してた！今日は午前保育だったみたい！」と慌てる店主。気づけばお店の前には子どもたちの行列ができています。

実は『ふじがおか第二幼稚園』の向かいに位置する『デコハチ』。お迎えの時間になると、子どもたちが駄菓子を買い求めて来店。この30分間が「駄菓子ラッシュ」にあたり、都度親子の行列ができるのだとか。

その一部始終を見ていると...
どの子も手にトレイをもち、目をキラキラさせながらお菓子選び。ときおりトレイをのぞきこんでは真剣に計算を始めます。この姿がなんとも可愛い！

「年少さんの時は足し算ができなかった子も、卒園するころにはしっかり計算をしてお買い物ができるようになるの。その成長を毎日見ていられるのがとても幸せ」とほほ笑む店主。「だけど子どもたちのパワーって本当にすごいのよ。『駄菓子ラッシュ』の30分間はいつも嵐のよう」と笑います。

ちなみに、『デコハチ』の人気駄菓子は1位「ヤッター麺」、2位「10円ガム」、3位「モロッコヨーグル」とのこと。どれも「当たりつき」の駄菓子で「当たりのくじを自慢げに嬉しそうに持ってくる子どもたちが可愛いの」と店主は言います。子どもの日や夏祭り・ハロウィン・クリスマスなどのイベント時は、大人気の「当てくじ（くじ引きおもちゃ）」が限定復活。いつもに増して大賑わいとなるので「デコハチファミリー」で開催するそうですよ。

題して「閑静な住宅街に『突然発生する30分間の親子行列』仲良し夫婦が開く『幸せいっぱいの駄菓子屋さん』」…『デコハチ』。そこには、後半の人生を楽しむ仲良し夫婦と子どもたちの幸せな時間がありました。次回の記事では「レトロチックインテリア雑貨店」「壁紙・床材施工専門店」にフォーカスしたいと思います。続編をお楽しみに！